修理サービスは終了いたしました

かねてから、ご案内させていただいているように、SD05の補修サービスは終了させていただきました。

石田さんのサービス性も考慮された基本設計は素晴らしく、通常の使用方法ではほとんど、故障が発生しません。第一の理由は、発熱しないと言う事と密閉性と良さです。

故障のほとんどが、中を開けて改造をしたような場合です。しかし、昨年には石田さんからお預かりしたサービス用部品を確保するために、転売目的の機械のサービスは停止させていただきました。

SD05が誕生してから、11年目を迎えました。ほとんどの機械が問題なく、毎日の生活の糧の音楽の再生にご使用されています。これからも、次の世代を生き抜いていくでしょう。ファンクラブ有志のボランティアで行ってきたSD05のサービスは、修理のサービスを終了させていただきました。

ファンクラブ サービス係
# by SD05club | 2016-08-15 10:20 | Fan Club のお知らせ | Comments(0)

那須の例会に参加させていただいて

オーディオ販売店のAです。SD05のユーザーではない私に、最後だから参加してみたらどうですか。と幹事さんからお誘いを受けました。ユーザーの会ですから、なんとなく遠慮をしていたのですが、最後の会でもありますし、知らないユーザーの方々ともお知り合いになれるチャンスですので、お邪魔させていただきました。
 
サウンドデザインの石田さんとは、デジタルのアンプを作り始めてからのお付き合いでした。ある日、大崎のS社さんから電話があり、「試作のアンプがあるのですが、持って行って聴いてもらい、感想を伺いたい」。そういって来店されたのが石田さんでした。

市販のアルミシャーシに電源スイッチとボリュームがついているだけの構成。試作ゆえに無骨な外観。早速、聴かせていただいて、今までに聴いたことがない音質に驚きました。何に驚いたのか?空間の広がりが今まで聴いた中でダントツに広く、それはセパレーションが無限大に取れているようにも感じました。誇張のない表現も素晴らしく、特に低域方向のリニアリティーは抜群で、どうしたらこれほど安定した動作が出来るのか見当もつきませんでした。

次々に、それこそ嫌われるくらいに質問を投げかけたのですが、石田さんはその一つ一つを端的に、わかりやすく教えてくれました。一通り質問が尽きると、今度は石田さんからの問いかけです。これ、売れると思いますか?。いくらくらいの値付けが適正ですか?。音質の点での要求はありますか?。どの程度の機能が必要ですか?。品物に関しては絶対の自信を持っているけれど、売るためのヒントを探しに来られたのがよくわかりました。その席で、私は石田さんにはなんとも残念な返答をさせていただいたのを覚えています。

私は、この音に驚き、欲しいと思いましたし、積極的に販売していこうと思いました。しかし、世間一般にこの素晴らしさを理解してもらうのは容易ではないと思います。自身の耳で音質の良否を正確に判断できる方の割合は、決して高くありません。残念ではありますが、それが実態です。商品のコンセプトであり、メリットを最大に生かすならインテグレーテッドの形式が最良だと思いますが、商売なら、セパレートの方が売りやすいです。音質上はデメリットの方が大きくなっても、数は出ると思います。

こんな、生意気な発言をさせていただきました。本音で申し上げたのです。この、試聴が一つのきっかけになったのだと思います。以来、石田さんから時々連絡をいただくようになりました。
 
S社を退社され、自身のブランドを創られ、SD05として世に出された際には、微力ながら販売のお手伝いをさせていただきました。ただし、たくさん売ろうとは決して思わず、価値がわかっていただけそうな方にお勧めするに留めました。 石田さんの印象は、超大手のS社にこんな人がいたのか。もちろんいい意味でです。

社内の政治よりも、もっと根本の、エンジニアとしての本分に徹した、武士のような人だと思います。武士では足りないですね。剣豪とでもいえばいいでしょうか。オーディオというカテゴリーで、家庭用の製品を作るうえで、音楽の大好きなユーザーに寄り添ったものは何か。きっと、なんでも根本から考えないと気が済まない人だったのだろうと思います。第二、第三の、石田さんみたいな人が出てくる事を願わずにはいられません。
 
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本題に戻って。例会、楽しかったです。同好の士が集まって、利害関係の無い仲間は最高です(笑)。また、皆さんにお会いしたいです。チャンスを作って参加させていただきたいので仲間に入れて下さい。会の様子は皆さんがレポートしていますので、趣向を変えて、ちょっとした昔話をお話し致しました。 
# by SD05club | 2016-06-17 10:25 | 那須 | Comments(0)

最後の例会に参加して

石田家の皆様、ファンクラブ幹事様や関係者の方々、更には例会会場の近隣の方の大変なご好意と献身的なご支援で最後の例会が開催され、幸いにも私はその会に参加させていただくことが叶いました。今一度改めて御礼を申し上げたく存じます。 本当に有難うございました。

さて、私は2014年の例会に続いて今回で2度目の参加です。初参加の際には、試聴室でのオーディオ的に極めてレベルの高い音楽再生に加え、幹事様のスピーカー設置に関する超絶ともいえる技を目の当たりにし、しばし我を失ってしまいました。

それは、活字や言葉はなかなか伝えることが難しく、その場に立ち会った者しかそのすごさを実感することはできない類の現象です。
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この最後の例会ではイベントの一つとして「スピーカーの設置講座」が催され、ご説明を聞きながら前回の奇跡のような体験を振り返っておりました。今回も、タンノイの中型スピーカーを用いての実験において「合った状態」まで追い込むと音がどのように変わるかの変化のさまを目の前で実践していただきました。「合った状態」の音はSD05の優れた空間表現力と相まって、まるでコンサートホールでいるかのように音に包まれます。

「SD05のオーナーの方はスピーカーの設置を正しく行なうだけで一円のお金もかけずにコンサートホールにいるような空間の再現が可能です・・・・・」とは、長年ファンクラブを牽引してこられた幹事様からメンバーへのメッセージです。

私も幸運なオーナーの一人としてSD05によってオーディオの迷路からの脱出に成功しました。これからもスピーカー設置の技に関して「名人の奥義」を少しでも習得し、我が家での音楽鑑賞がよりコンサートホールでの鑑賞に近づくよう研鑽を積んで参りたいと存じます。
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一方試聴室ではT4と実験機のサブウーハーのセットが設置され、従来のT4とは全く次元の異なる音で、極めて立体的で実在感のある再生を聴くことができました。スケールはフルサイズオーディオのレベルで、これまではトラバドールでしか聴いた事のない立体感溢れる音をT4+サブウーハーの組み合わせが奏ていました。月並みな表現ですが、オーディオの奥の深さを今更ながらに感じさせられた体験です。  

S/165
# by SD05club | 2016-06-03 16:15 | 那須 | Comments(0)

はじめて那須の例会に参加して

この度は、念願の石田さんの別荘で開かれるファンクラブの例会に参加させて頂き、ありがとうございました。思えば、8年前に、SさんにSD05のアンプの話を聞き、再度、オーディオに取り組もうと思ったきっかけを作ってくれた大切なアンプです。私も、縁あってアンプを紹介して頂くことができ、不肖私も、SD05のファンクラブのお仲間入りをさせて頂くことが出来ました。

しかし、手に入ってからもSD05をうまく使う事が出来ていませんでした。しかし、トロバドール80とウーファーの組み合わせを聞くようになってからと言うもの、事態は一変しました。このスピーカーを鳴らすために、取っ替え引っ換えいろんなアンプを試しました。しかし、あのオーケストラの空気感が、全く出ません。実は、この時まで、このSD05の凄さを知りませんでした。最後に残ったのが、このSD05でした。それまでは、皆さんが言うほどのことはないだろうと、高を括っておりました。しかし、つないだ瞬間、あの音に近い音がするではないですか。本当に、驚きました。今や、あのトロバドール80とウーファーを鳴らすには、SD05が必要不可欠となりました。

当日、Sさんとツーリング気分で集合場所である蕎麦屋さんに意気揚揚と向かいました。しかし、ナビが間違っていたのか、なかなか、たどり着けること出来ませんでした。蕎麦屋の外に大山さんと幹事さんが、立って我々の到着を心配そうに待っていてくれているではありませんか?ありがたいと思いました。到着が、遅れている我々を心配そうに待っていてくれたのでした。

蕎麦屋の中に入ると、会のメンバーの方々で満員で、すでに、談笑されておりました。美味しい蕎麦をご馳走になってから、みんなで、石田さんの別荘に向いました。別荘は、母屋と試聴室になっているログハウスからなっておりました。ログハウスの前は広いデッキになっていて、20数人が入っても問題ありませんでした。
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幹事さんが挨拶をされ、その後、一人一人の思いを、時間無制限で話すことを幹事さんが提案されて、私は3番目でした。皆さんのお話しを聴いて、本当にいい人の集まりなんだなって、つくづく思いました。私は、いろんな車の会に出かけますが、なかなか打ち解けるのが難しいのです。しかし、このSD05のファンクラブの方々は、なんて心安らかな人たちなんだろうと感激しておりました。

試聴室では、大山さんが、持参した、あのトロバドールのウーファーで培ったノウハウを生かしたスピーカーを鳴らしていました。大山さんのT4とウーファーとのバランスよくなっていて、私たちのトロバドールの世界に近い音でした。すでに製品のレベルに達しておりました。私の職場が秋葉原なので、しょっちゅうオーディオ専門店には音の確認に出かけておりますが、こんな音は、秋葉原では聞けないですね。

平行法や、クロス法の講習会でも、音の広がりにはかわりがないことを確認しました。数年使っていない、カビが付いたスピーカーを引っ張り出し、すぐならしても、すぐさま、素晴らしい音がするではありませんか!スピーカーの位置を合わせると、どのスピーカーでも広がりと、奥行きを感じることができるんだなと感動しました。

こんな楽しい会を終わらせるのは、勿体ない、また、続けてもらえないものかと思ったのは、ここに集まった皆さんの心ではないかと思いました。是非、違った形でもいいので、お願い致します。

しかし、楽しい時間は、あっという間に終わってしまいます。もう、会を終わらせなければならない時間になりました。参加された皆さんのお顔は、今日来られたことの満足感、歓びに満たされていました。車の集まりでは、決して見たことのない世界でした。本当に、今日参加させて頂いて良かったなと思っております。この集まりを主催して頂いた幹事さんを始め、大山さんや、石田さんのご家族の方々に御礼を申し上げます。

T.H/172
# by SD05club | 2016-06-03 09:38 | 那須 | Comments(0)

「最後の例会を終えて」

PSDの大山です。

2007年から始まった那須での例会ですが、いよいよ最後の開催となりました。
今まで支えて下さった皆様方には改めてお礼申し上げます。

思い起こせば、石田さんとの出会いから始まったスピーカー開発はT2というモデルから始まりました。当時、石田さんに「SD05というアンプは従来のアンプと何が違うんですか?」と聞いた事が有りました。その時の答えで印象的だったのは「車で言えばエンジンとモーターくらい違うんです。 タイヤを回す事に変わりは無いが、回すプロセスが全く違うんですよ」と言われました。

私が、プロセスは違ってもタイヤを回す事に違いが無いのであれば、結果は同じでは?と問うと、

「ところが実際にモーターで回してみたら、そのタイヤがブレーキが引きずってるのが判ったんです」
「ブレーキとアクセル同時に踏んでるもんだから効率が悪いんですよ」と教えてくれました。

「モーターとタイヤの関係はアンプとスピーカーの関係と良く似ているんです。ついてはブレーキが掛っていないスピーカーを作ってみませんか?」というお話からT2の開発が始まりました。

その後石田さんとは実際の技術的な考え方や克服すべき課題などを話し合い、スピーカー作りの大きなヒントを頂きました。かくかくしかじか色んな話をした後に、ふと疑問が沸きこんな質問をしてみました。

ところで石田さん、SD05でブレーキを引きずっていないスピーカーを鳴らした場合、どんな音が出ると思いますか?

すると石田さんから忘れられない一言が飛び出しました。

「音楽が鳴ります。低音が高音がどうこうという次元ではなく、そこに音楽があるんですよ」と。

これには参りました。技術屋としてはどうしても高音が・・低音がとなってしまいがちですが、音楽が鳴ると言われてしまうと、私としてはもう何も言えません。

そんなやりとりから始まったTシリーズの開発ですが、目指すべき方向はビシッと定まっていましたので、その後のT3やT4の開発の際にも同じコンセプトで設計しています。

今回,那須で皆様にお披露目したT4とTW4ですが、Shuksさんのご協力により実現いたしました。

トラバドール用ウーハーの開発過程で気が付いたことが有り、私なりにある仮説を立てました。実証実験として開発中のウーハーとT4を組み合わせ、数々の実験を繰り返していました。

そんな中、IさんとShuksさんがPSD試聴室へ遊びに来られました。SD05とT4オーナーでもあるShuksさんに実験の成果を確かめてもらうと、「まるでT4が変身したようだ」との感想を頂きました。同時に「製品版の一号機を予約します!」との事。 

余りの決断の早さに私の方がびっくりです。

試作機はMDFの箱でしたが、製品版を作るとなると話が違います。何よりT4との繋がりを一番に考え、エンクロージャーの材質はT4と同じシナアピトン製としました。高さはShuksさんのご希望を伺い、元設計より高くし再設計。面の取り方も上に乗せるT4とのラインを合わせました。すでに8年程使用されていたT4も塗装面にキズやへこみが有りましたので、ウーハーと色を合わせて再塗装しました。

例会当日、新品の様に生まれ変わったT4と出来立てほやほやのTW4を持って那須へ向かいました。石田さんのリスニングルームに運び入れ、セッティングをし、SD05のボリュームをゆっくりと上げて鳴らしてみました。
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那須の5月の清々しい空気の中、音楽が静かに静かに鳴り響きました。外で鳴く鳥の声と一体となって音楽が流れています。自然の空間へ音楽が溶け込んでいくような不思議な感覚が有りました。石田さんの言われた「音楽が鳴る」という状態の片鱗が感じられた瞬間でした。

SD05の登場により、オーディオの目指すべき方向が示されました。石田さん亡き後、それでも私達は理想とする目標に向かって歩んでいます。今回の音は目標に一歩近づいた音だと思っています。何だか急に自信が湧いてきました。 最後にちょっとだけ進化した音、目標に近づいた音を、石田さんに届けられた気がしています。

例会に参加された皆さんにも聴いて頂きました。そこに「音楽」が感じられたなら、正しい一歩を進んだ事の証明となります。那須の例会はこれで最後となりましたが、また新しいステージへ一歩づつ踏み出しているようです。

PSD 大山

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# by SD05club | 2016-06-02 15:45 | 那須 | Comments(0)