限定修理サービスのお知らせ

5年前にご案内させていただいた通り、SD05の修理サービスは、2016年で終了いたしました。

SD0は2005年の製造開始から15年間、2009年の製造終了からでも12年目を迎えます。石田さんが設計されたとおり、ほとんどのSD05は、毎日音楽再生に今も活躍しております。改めて石田さんの設計の正しさ、部品選定の確かさを実感しております。

しかし、最近になり、左側のセレクターがガタガタしてきた、締め直したいのだが、その方法はとご連絡いただくケースが増えました。増し締めは、六角レンチの1.5ミリをご用意していただければ簡単にできます。このセレクターが緩くなってきますと、セレクター本体を締めつけているナットが緩み、セレクターの位置設定も緩くなります。

それが原因で、セレクターの接触不良を起こし、

【症状】セレクターをD3にしてるのに、勝手にD4に変わり、その後D3D4のランプが交互に点滅して、音が出たり出なかったりする。

等の症状が出る例が続きました。一旦発生すると、この接触不良が原因で、使えなくなる例が続きました。最終的には、ファームソフトの入れ替えまで行く場合もあります。最初は、セレクターノブの緩みが原因なので、その段階でご対処ください。ネジを締めるだけですから、どなたでも簡単に行えます。

ただ、症状が進行した場合は、やはり修理の必要性が出てきます。今回、この症状に限り修理の受付を再開いたします。

SD05は、石田さんの巧みな設計で、内部に埃が入らない密閉構造です。熱を発生しないSD05だから可能でした。その意味で、通常な使用方法をされている場合は、問題なくお使いになれます。もう、15年間もご愛用になられている方は、大変幸せな音楽生活をされていると思います。

いつまで使えるか、電機部品ですから寿命はありますが、それが一日でも長くなるように、今回、限定でのサービス再開は、修理担当者のSD05への愛情でもあります。再組み立てをするとき、石田さんから教わった治具と締め付けトルクで行うと、SD05本来の音が蘇ります。

今回のサービスは期間限定ですし、実際に具合の悪い方だけに実施いたします。以前にもございましたが、転売目的の修理依頼はお断りいたします。

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追記:SD05は使用後は、必ず電源を落として下さい。付けっぱなしにしておきますと、電源コンデンサーの寿命が短くなり、電源を入れても立ち上がりに時間が掛かるようになります。アナログアンプの様にウォーミングアップは必要ありません。


# by SD05club | 2021-02-08 15:26 | Fan Club のお知らせ

修理サービスは終了いたしました

かねてから、ご案内させていただいているように、SD05の補修サービスは終了させていただきました。

石田さんのサービス性も考慮された基本設計は素晴らしく、通常の使用方法ではほとんど、故障が発生しません。第一の理由は、発熱しないと言う事と密閉性と良さです。

故障のほとんどが、中を開けて改造をしたような場合です。しかし、昨年には石田さんからお預かりしたサービス用部品を確保するために、転売目的の機械のサービスは停止させていただきました。

SD05が誕生してから、11年目を迎えました。ほとんどの機械が問題なく、毎日の生活の糧の音楽の再生にご使用されています。これからも、次の世代を生き抜いていくでしょう。ファンクラブ有志のボランティアで行ってきたSD05のサービスは、修理のサービスを終了させていただきました。

ファンクラブ サービス係
# by SD05club | 2016-08-15 10:20 | Fan Club のお知らせ

那須の例会に参加させていただいて

オーディオ販売店のAです。SD05のユーザーではない私に、最後だから参加してみたらどうですか。と幹事さんからお誘いを受けました。ユーザーの会ですから、なんとなく遠慮をしていたのですが、最後の会でもありますし、知らないユーザーの方々ともお知り合いになれるチャンスですので、お邪魔させていただきました。
 
サウンドデザインの石田さんとは、デジタルのアンプを作り始めてからのお付き合いでした。ある日、大崎のS社さんから電話があり、「試作のアンプがあるのですが、持って行って聴いてもらい、感想を伺いたい」。そういって来店されたのが石田さんでした。

市販のアルミシャーシに電源スイッチとボリュームがついているだけの構成。試作ゆえに無骨な外観。早速、聴かせていただいて、今までに聴いたことがない音質に驚きました。何に驚いたのか?空間の広がりが今まで聴いた中でダントツに広く、それはセパレーションが無限大に取れているようにも感じました。誇張のない表現も素晴らしく、特に低域方向のリニアリティーは抜群で、どうしたらこれほど安定した動作が出来るのか見当もつきませんでした。

次々に、それこそ嫌われるくらいに質問を投げかけたのですが、石田さんはその一つ一つを端的に、わかりやすく教えてくれました。一通り質問が尽きると、今度は石田さんからの問いかけです。これ、売れると思いますか?。いくらくらいの値付けが適正ですか?。音質の点での要求はありますか?。どの程度の機能が必要ですか?。品物に関しては絶対の自信を持っているけれど、売るためのヒントを探しに来られたのがよくわかりました。その席で、私は石田さんにはなんとも残念な返答をさせていただいたのを覚えています。

私は、この音に驚き、欲しいと思いましたし、積極的に販売していこうと思いました。しかし、世間一般にこの素晴らしさを理解してもらうのは容易ではないと思います。自身の耳で音質の良否を正確に判断できる方の割合は、決して高くありません。残念ではありますが、それが実態です。商品のコンセプトであり、メリットを最大に生かすならインテグレーテッドの形式が最良だと思いますが、商売なら、セパレートの方が売りやすいです。音質上はデメリットの方が大きくなっても、数は出ると思います。

こんな、生意気な発言をさせていただきました。本音で申し上げたのです。この、試聴が一つのきっかけになったのだと思います。以来、石田さんから時々連絡をいただくようになりました。
 
S社を退社され、自身のブランドを創られ、SD05として世に出された際には、微力ながら販売のお手伝いをさせていただきました。ただし、たくさん売ろうとは決して思わず、価値がわかっていただけそうな方にお勧めするに留めました。 石田さんの印象は、超大手のS社にこんな人がいたのか。もちろんいい意味でです。

社内の政治よりも、もっと根本の、エンジニアとしての本分に徹した、武士のような人だと思います。武士では足りないですね。剣豪とでもいえばいいでしょうか。オーディオというカテゴリーで、家庭用の製品を作るうえで、音楽の大好きなユーザーに寄り添ったものは何か。きっと、なんでも根本から考えないと気が済まない人だったのだろうと思います。第二、第三の、石田さんみたいな人が出てくる事を願わずにはいられません。
 
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本題に戻って。例会、楽しかったです。同好の士が集まって、利害関係の無い仲間は最高です(笑)。また、皆さんにお会いしたいです。チャンスを作って参加させていただきたいので仲間に入れて下さい。会の様子は皆さんがレポートしていますので、趣向を変えて、ちょっとした昔話をお話し致しました。 
# by SD05club | 2016-06-17 10:25 | 那須

最後の例会に参加して

石田家の皆様、ファンクラブ幹事様や関係者の方々、更には例会会場の近隣の方の大変なご好意と献身的なご支援で最後の例会が開催され、幸いにも私はその会に参加させていただくことが叶いました。今一度改めて御礼を申し上げたく存じます。 本当に有難うございました。

さて、私は2014年の例会に続いて今回で2度目の参加です。初参加の際には、試聴室でのオーディオ的に極めてレベルの高い音楽再生に加え、幹事様のスピーカー設置に関する超絶ともいえる技を目の当たりにし、しばし我を失ってしまいました。

それは、活字や言葉はなかなか伝えることが難しく、その場に立ち会った者しかそのすごさを実感することはできない類の現象です。
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この最後の例会ではイベントの一つとして「スピーカーの設置講座」が催され、ご説明を聞きながら前回の奇跡のような体験を振り返っておりました。今回も、タンノイの中型スピーカーを用いての実験において「合った状態」まで追い込むと音がどのように変わるかの変化のさまを目の前で実践していただきました。「合った状態」の音はSD05の優れた空間表現力と相まって、まるでコンサートホールでいるかのように音に包まれます。

「SD05のオーナーの方はスピーカーの設置を正しく行なうだけで一円のお金もかけずにコンサートホールにいるような空間の再現が可能です・・・・・」とは、長年ファンクラブを牽引してこられた幹事様からメンバーへのメッセージです。

私も幸運なオーナーの一人としてSD05によってオーディオの迷路からの脱出に成功しました。これからもスピーカー設置の技に関して「名人の奥義」を少しでも習得し、我が家での音楽鑑賞がよりコンサートホールでの鑑賞に近づくよう研鑽を積んで参りたいと存じます。
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一方試聴室ではT4と実験機のサブウーハーのセットが設置され、従来のT4とは全く次元の異なる音で、極めて立体的で実在感のある再生を聴くことができました。スケールはフルサイズオーディオのレベルで、これまではトラバドールでしか聴いた事のない立体感溢れる音をT4+サブウーハーの組み合わせが奏ていました。月並みな表現ですが、オーディオの奥の深さを今更ながらに感じさせられた体験です。  

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# by SD05club | 2016-06-03 16:15 | 那須

はじめて那須の例会に参加して

この度は、念願の石田さんの別荘で開かれるファンクラブの例会に参加させて頂き、ありがとうございました。思えば、8年前に、SさんにSD05のアンプの話を聞き、再度、オーディオに取り組もうと思ったきっかけを作ってくれた大切なアンプです。私も、縁あってアンプを紹介して頂くことができ、不肖私も、SD05のファンクラブのお仲間入りをさせて頂くことが出来ました。

しかし、手に入ってからもSD05をうまく使う事が出来ていませんでした。しかし、トロバドール80とウーファーの組み合わせを聞くようになってからと言うもの、事態は一変しました。このスピーカーを鳴らすために、取っ替え引っ換えいろんなアンプを試しました。しかし、あのオーケストラの空気感が、全く出ません。実は、この時まで、このSD05の凄さを知りませんでした。最後に残ったのが、このSD05でした。それまでは、皆さんが言うほどのことはないだろうと、高を括っておりました。しかし、つないだ瞬間、あの音に近い音がするではないですか。本当に、驚きました。今や、あのトロバドール80とウーファーを鳴らすには、SD05が必要不可欠となりました。

当日、Sさんとツーリング気分で集合場所である蕎麦屋さんに意気揚揚と向かいました。しかし、ナビが間違っていたのか、なかなか、たどり着けること出来ませんでした。蕎麦屋の外に大山さんと幹事さんが、立って我々の到着を心配そうに待っていてくれているではありませんか?ありがたいと思いました。到着が、遅れている我々を心配そうに待っていてくれたのでした。

蕎麦屋の中に入ると、会のメンバーの方々で満員で、すでに、談笑されておりました。美味しい蕎麦をご馳走になってから、みんなで、石田さんの別荘に向いました。別荘は、母屋と試聴室になっているログハウスからなっておりました。ログハウスの前は広いデッキになっていて、20数人が入っても問題ありませんでした。
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幹事さんが挨拶をされ、その後、一人一人の思いを、時間無制限で話すことを幹事さんが提案されて、私は3番目でした。皆さんのお話しを聴いて、本当にいい人の集まりなんだなって、つくづく思いました。私は、いろんな車の会に出かけますが、なかなか打ち解けるのが難しいのです。しかし、このSD05のファンクラブの方々は、なんて心安らかな人たちなんだろうと感激しておりました。

試聴室では、大山さんが、持参した、あのトロバドールのウーファーで培ったノウハウを生かしたスピーカーを鳴らしていました。大山さんのT4とウーファーとのバランスよくなっていて、私たちのトロバドールの世界に近い音でした。すでに製品のレベルに達しておりました。私の職場が秋葉原なので、しょっちゅうオーディオ専門店には音の確認に出かけておりますが、こんな音は、秋葉原では聞けないですね。

平行法や、クロス法の講習会でも、音の広がりにはかわりがないことを確認しました。数年使っていない、カビが付いたスピーカーを引っ張り出し、すぐならしても、すぐさま、素晴らしい音がするではありませんか!スピーカーの位置を合わせると、どのスピーカーでも広がりと、奥行きを感じることができるんだなと感動しました。

こんな楽しい会を終わらせるのは、勿体ない、また、続けてもらえないものかと思ったのは、ここに集まった皆さんの心ではないかと思いました。是非、違った形でもいいので、お願い致します。

しかし、楽しい時間は、あっという間に終わってしまいます。もう、会を終わらせなければならない時間になりました。参加された皆さんのお顔は、今日来られたことの満足感、歓びに満たされていました。車の集まりでは、決して見たことのない世界でした。本当に、今日参加させて頂いて良かったなと思っております。この集まりを主催して頂いた幹事さんを始め、大山さんや、石田さんのご家族の方々に御礼を申し上げます。

T.H/172
# by SD05club | 2016-06-03 09:38 | 那須