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那須の例会に参加させていただいて

オーディオ販売店のAです。SD05のユーザーではない私に、最後だから参加してみたらどうですか。と幹事さんからお誘いを受けました。ユーザーの会ですから、なんとなく遠慮をしていたのですが、最後の会でもありますし、知らないユーザーの方々ともお知り合いになれるチャンスですので、お邪魔させていただきました。
 
サウンドデザインの石田さんとは、デジタルのアンプを作り始めてからのお付き合いでした。ある日、大崎のS社さんから電話があり、「試作のアンプがあるのですが、持って行って聴いてもらい、感想を伺いたい」。そういって来店されたのが石田さんでした。

市販のアルミシャーシに電源スイッチとボリュームがついているだけの構成。試作ゆえに無骨な外観。早速、聴かせていただいて、今までに聴いたことがない音質に驚きました。何に驚いたのか?空間の広がりが今まで聴いた中でダントツに広く、それはセパレーションが無限大に取れているようにも感じました。誇張のない表現も素晴らしく、特に低域方向のリニアリティーは抜群で、どうしたらこれほど安定した動作が出来るのか見当もつきませんでした。

次々に、それこそ嫌われるくらいに質問を投げかけたのですが、石田さんはその一つ一つを端的に、わかりやすく教えてくれました。一通り質問が尽きると、今度は石田さんからの問いかけです。これ、売れると思いますか?。いくらくらいの値付けが適正ですか?。音質の点での要求はありますか?。どの程度の機能が必要ですか?。品物に関しては絶対の自信を持っているけれど、売るためのヒントを探しに来られたのがよくわかりました。その席で、私は石田さんにはなんとも残念な返答をさせていただいたのを覚えています。

私は、この音に驚き、欲しいと思いましたし、積極的に販売していこうと思いました。しかし、世間一般にこの素晴らしさを理解してもらうのは容易ではないと思います。自身の耳で音質の良否を正確に判断できる方の割合は、決して高くありません。残念ではありますが、それが実態です。商品のコンセプトであり、メリットを最大に生かすならインテグレーテッドの形式が最良だと思いますが、商売なら、セパレートの方が売りやすいです。音質上はデメリットの方が大きくなっても、数は出ると思います。

こんな、生意気な発言をさせていただきました。本音で申し上げたのです。この、試聴が一つのきっかけになったのだと思います。以来、石田さんから時々連絡をいただくようになりました。
 
S社を退社され、自身のブランドを創られ、SD05として世に出された際には、微力ながら販売のお手伝いをさせていただきました。ただし、たくさん売ろうとは決して思わず、価値がわかっていただけそうな方にお勧めするに留めました。 石田さんの印象は、超大手のS社にこんな人がいたのか。もちろんいい意味でです。

社内の政治よりも、もっと根本の、エンジニアとしての本分に徹した、武士のような人だと思います。武士では足りないですね。剣豪とでもいえばいいでしょうか。オーディオというカテゴリーで、家庭用の製品を作るうえで、音楽の大好きなユーザーに寄り添ったものは何か。きっと、なんでも根本から考えないと気が済まない人だったのだろうと思います。第二、第三の、石田さんみたいな人が出てくる事を願わずにはいられません。
 
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本題に戻って。例会、楽しかったです。同好の士が集まって、利害関係の無い仲間は最高です(笑)。また、皆さんにお会いしたいです。チャンスを作って参加させていただきたいので仲間に入れて下さい。会の様子は皆さんがレポートしていますので、趣向を変えて、ちょっとした昔話をお話し致しました。 
by SD05club | 2016-06-17 10:25 | 那須
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