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SD05試聴の感想について

経緯
 わたしがSound Design社を知ったのは、一昨年よりデジタルアンプTA-DR1に非常に興味を持ち、昨年秋口にデジタルアンプの情報をたまたまインターネット検索していたところ、Sound Design社のデジタルアンプのことが記載されていたところからです。それ以来、HPや石田様のブログを非常に興味深く拝見していました。そして、最近、ファンクラブが結成され、そのブログで試聴機貸出しのことを知り、申し込みさせて頂いた次第です。今回の試聴のおかげで、私の音楽生活は大きな転機を迎えると思います。

現用システムと私  
現用システムは、フルレンジを50Lほどのバスレフボックスにいれ、スーパーツィータを外部に追加したシンプルなもので、Accuphaseのプリと純A級20Wのパワーアンプで主にJAZZを鳴らしています。このフルレンジは25年ほど前に購入したYAMAHAの単体ユニットで8インチ、Beliliumのセンタードーム、マグネットはAlnico、総重量5Kgと物量を投入したモデルです。外見はJBLのLE-8Tによく似ていますが、まったく異なるサウンドを目指したものです。数年前に振動板を張替えましたので時代を感じさせない繊細な音を出してくれています。そのほかに、ECLIPSE TD512という12cmフルレンジを搭載した卵型スピーカをサブで使っています。私はマニアではありませんので、オーディオ機器の入れ替えも少ない方です。基本的にニアフィールド・リスニングで、できるだけシンプル&ストレート、奥行き方向に広がる音楽空間のリアルに再現できればと思っております。

SD05試聴  
SD05(50W)試聴機は12/9(土)午後に受領いたしました。京都はちょうど寒い日でしたので、運送時の外気にされされて、アルミ筐体が冷え切っていました。そこで、一旦、セッティングしましたが、筐体が室温に馴染むまで、電源は入れず、数時間放置してから、電源を投入しました。

最初の一聴、私が選んだ曲は大好きなキースジャレット・トリオの「Standards Still Live」から”My Funny Valentine”でした。ついさきほどまで、現用システムで聴いていたのですので、違いがはっきりわかるだろうと思っての選曲です。

SD05のボリュームを上げると、そこに3人の演奏者が突如として出現していました。ボリュームレベルは9時半あたり、普段聴いている音量、おそらく1W程度かと思います。いままで聴いたことの無いダイナミックレンジ感で、フルレンジが鳴っているとはまったく信じられないサウンドでした。そして細部まで克明に見える音、アンプでこんなに変わることがあるのだろうかと、、、、初めての体験でした。SD05の駆動力に、スピーカ自身も信じられない思いで音楽を奏でていたのではないでしょうか。しかし、この日は音の粒立ちに対して、逆にいままでのアンプで表現できていた3次元的な奥行き感が薄らいでいるようにも感じました。

そして翌日、K/013様のアドバイスもいただき、電源部のエージングをすすめながら、聴き進めていきました。初日に戸惑っていた音もどんどんほぐれていき、透明な音で、奥行き方向へ展開し、スピーカの存在感がついになくなりました。スピーカのセッティングもすこし内向きに調整すると、ビルエバンス「Walz for Debby」のなかの”My Funny Valentine ”がライブハウスの喧騒音と演奏をきれいに分離し、スコットラファロのベースが唄っています。さらにフラメンコ、パコ・デ・ルシア 「カストロマリン」でのギタートリオ演奏は3人の演奏者のテクニックをあからさまに細部まで見せてくれました。

そして、ほぼ一週間、ウィークデイは夜でしたのでごく小音量で、最後の週末はすこし大きめの音量で試聴させていただきました。これらの試聴のなかで印象に残ったCDとしては、Johan DielemansTrio "Round Midnight"、ヨーヨーマ "Solo"コダーイ無伴奏チェロソナタ作品8、吉川よしひろ"The Cello Acoustics"、水橋孝&田中祐士の"Mr.Boujangle"、"Blad Meldau & Pat Metheny"、などなど、かつて聴いたのに、初めて聴くような驚きと安心感のなかで、音楽三昧の日々を久々に過ごさせていただきました。

この試聴期間を通しての感じたことをいくつか紹介いたします。

1)音の印象 エージング(スピーカも含めて)が進むつれて、小信号時のリニアリティがさらに良くなり、小音量でも素晴らしい再現力で応えてくれます。まったくの静寂のなかから、立ち上がる楽音、超ワイドレンジで、従来薄めだった低域もかなり下の方まで伸びて量感もあり、スピーカの存在感を完全に喪失させます。さすがに8時以下のかなり低い音量では細部の見通しは曇ってきましたが、十分実用レベルだと思います。さらに奥深い立体的な音像表現がほしいケースがありましたが、時間も少なく調整の足りなかったせいかと思います。(やりがいがありそうですね!)
また、TD512はごく短時間の再生でしたが、やはり鳴らし始めてしばらくすると急に目を覚ましたようにダイナミックなサウンドを奏でてくれました。(やはり、SD05でスピーカを再教育する必要があるのかもしれませんね。)アナログ入力も試してみましたところ、デジタル入力に近い音質で、AD変換の優秀さを感じました。イコライザアンプがあれば、LP再生も楽しめそうです。

2)音の貫通力 小音量でも情報量が多いせいか、音が非常によく伸び、リスニングポイント以外の広い範囲で音楽を楽しむことができます。しかし、意図せず他の部屋まではっきり音が漏れていることがあり、ボリュームと遮音には十分気をつける必要がありした。

3)セッティング 試聴のための仮置きということで、とくに気にせず、ステレオラックの天板に置いていました。元々、リスニングポイントにセッティングしているため、スピーカケーブル長は約7mと長めでしたが、何ら問題はありませんでした。
また、デジタルケーブルを何本か変えてみましたところ、音像と粒立ちが大幅に変化することがわかりました。ソース側もかなり調整していく楽しみがありそうです。

4)録音ソース ソースに含まれる情報をまるごと描写するため、いつも新鮮な驚きがあります。古い録音でも空間情報を含んでいるものはとても楽しく聴くことができます。録音状態が悪く、長らくお蔵入りにしていたCDから素晴らしい音楽を奏でてくれました、SD05の再生能力の高さに改めて感心しています。

5)デザイン&操作感 シンプルなシルバーデザイン、ブルーの輝き、虚飾に満ちた過剰デザインの高級オーディオ機器が蔓延する中、一服の清涼感があり、見飽きません。一方、操作感としては、電源スイッチのストロークは浅めでクリック感がもうすこし柔らかめ、ボリュームの感触はもう少し粘りがあったほうが個人的には好みです。さらに、ボリュームのタイムラグの短縮、小音量時の細かい音量調整(ボリューム7時から9時)がうまくできれば、ありがたいと思いました。

最後に、SD05が提示する自然な音空間は、あらゆるジャンルの音楽ファンにぜひ聴いてほしいと思います。きっとその音楽表現を一聴すれば、新たな魅力を再発見でき、さらに音楽が好きになると思います。

新しい出会いと音楽の再発見をどうもありがとうございました。SD05がわが手に届き、新しい音楽生活が始まる日を楽しみにしております。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

京都在住/momo/091
by sd05club | 2006-12-29 23:37 | Sound Cafe
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