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レコードコンサートの感想記

サウンドデザインファンクラブ 御中
先日のレコードコンサートの感想記をお送りします。2日間本当にご苦労様でした。貴重な体験をさせていただき感謝しております。 
東京都 Tao/069

[1日目]
今日は文京区の千駄木にある画廊『ギャラリー五辻』でのレコードコンサートに行ってきた。サウンドデザインファンクラブ主催サウンドデザインとPSD後援でSDO5とPSDのスピーカーT2をメインに据え、CDやLPを聞き、さらにその合間に石田さんからSD05の技術的な解説があったり、大山さんからT2やそのジュニア機となるT3に関する情報の開示があるという盛りだくさんの内容とのことで、どうにか仕事のスケジュールをやりくりして参加することにしたのである。
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 私が着いたときには、丁度サウンドデザインの石田さんがSD05の技術的な特徴などを解説されていた。「これはデジタルアンプではなく、スピーカーを鳴らせるDAコンバーターです。」とおっしゃられていたことが印象的であった。そういう捉えであればSD05の技術的な特徴を掴みやすい。質疑応答の後、CDを聞かせてくれた。送り出しはCDP-MS1。ウェーバーのオペラ「魔弾の射手」を序曲から第1幕を通しての演奏であった。

 T2ははじめて聞く。オーディオショウなどのイベントで大活躍していたPSDの新製品である。使われているユニットは海外製のハイエンドスピーカーで良く使われているもので、またその躯体も強靭でしっかり作りこまれているという印象を受ける。出てくる音はこれ見よがしさのない自然で懐の深さを感じさせるものであった。

 しばしの休憩の後、会場でもある画廊のオーナーである五辻氏の膨大なレコードコレクションから選りすぐった何枚かを、氏の解説と共に聞かせていただいた。五辻氏はフランスの美術に精通されていて、その分野では日本のエキスパートでいらっしゃるとのこと。と同時に音楽にも造詣が深く、レコードとはかれこれ50年近く深く長いお付き合いをされていらっしゃるようだ。

 最初は五辻氏が最初に魅了されたフランスの17世紀、18世紀の作曲家の曲を数曲聞かせていただけた。一般にはほとんど知られていない作曲家のレクイエムや宗教曲であった。プレーヤーはトーレンスの比較的古いモデルを使われていたが、年季の入ったまさに使いこなされたプレーヤーであり、五辻氏と共に「人馬一体」といった感でいい音を奏でてくれていた。

 その後シューベルトの歌曲の様々な聞き比べなどもあり、五辻氏のいろいろなエピソードも交えた楽しいお話と共に良い音楽を聞くことができ、瞬く間に時間が過ぎていった。仕事の都合で途中で退席することとなったが、約2時間ほどこのレコードコンサートに参加でき有意義な時間を過ごすことができた。


[2日目]

今日は『ギャラリー五辻』でのレコードコンサートの2日目。昨日はクラシックの日であったが、今日はジャズの日である。仕事を終えてからであったので会場に着いたのは7時ごろであった。入ると丁度佐藤さんの選曲解説による第3部が始まっていた。曲を1曲かけて、その曲にまつわる様々なエピソードなどが披露され、実に興味深い話が聞けた。そういった曲の背後にある色々な知識を知っていると、その曲に対する興味も倍増する。それにしても、佐藤さんの博識振りには驚くしかないという感じで聞き入っていた。

 そして、その音を聞いた第一印象であるが、「昨日と違う・・・」というものであった。音に厚みがあるし、キレも良い。低音の存在感がアップしている。よくよく見てみると、PSD T2のセッティングが昨日と随分違っている。まず後方の壁により近いポジションに移され、そして内振りの角度がかなり付けられている。昨日のセッティングでの音の印象は「これ見よがしな感じのない自然な佇まい」というものであった。しかし、もう少しダイナミズムが欲しい気がしたのも事実である。
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 今日のセッティングではその辺の不足感というか、もう少し迫ってきて欲しいといった印象が、見事に解決されていた。そしてもう一つ違う点が、CDトランスポートが違うのである。昨日はCDP-MS1。今日はCDP-XA55ES。この辺も音の印象の変化の大きな要因の一つとなっているようであった。

 実はレコードコンサート終了後、少し時間をいただき、CDP-MS1、CDP-XA55ES、CDP-X5000の三つのCDトランスポートの聞き比べをしたのであるが、その結果はかなり興味深いものであった。残念ながらCDP-X5000は躯体同様、音もコンパクトになるように感じられた。

 CDP-XA55ESとCDP-MS1はスポーツカーと高級セダンといった対比がピッタリくる様な印象を受けた。スピードやキレ、ダイレクトな接地感などはCDP-XA55ESが上回り、上質でリラックスできる懐の深さや高速道路のつなぎ目の心地よいいなし方などはCDP-MS1の方があるという感慨を持った。これはどちらが優れているといったレベルでなく、持っているもの、あるいは求めるものが違っているという感じである。とても面白い体験であった。

(写真は、Sugarさん(奥さま)からご提供いただきました。ありがとうございます)
by Sd05club | 2006-12-24 00:07 | Sound Cafe
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