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感想

ファンクラブさま
レコードコンサートお疲れ様でした。二日間もやるとほんとに大変だったと思います。でも、とても面白かったので、またぜひお願いしますね!!

さてレコードコンサートの感想ですが、
まず一日目の五辻さんのお話、さすが50年近くクラシックを聴き続けてきた方ならではの、奥深いお話でした。特に自分の環境が変わって、木々が年輪を重ねて行くように、自分の中に染み入っていく音楽が季節のように変化していくという話。偶然シュライヤーのデビュー時のコンサートを聴くことになり、それ以来40年以上も、シュライヤーを追いかけて、聞き続けていること、そして圧巻はシューベルトの冬の旅のお話でした。フィッシャーデイスカウが歌うレコードボックスを、彼が20代、30代、40代、50代、と聞かせてもらいました。
そこで大事なのは、特にドイツリートではその年でないと歌えないことがある。単に声が出ている、衰えたというような事で良し悪しを判断してはならないと言うお話でした。
確かに悲しみに満ちた冬の旅を、その極限までシンプルに悲しさを表現するためには、いくばくかの時が必用なのでしょう。それにしても実に内容のあるお話で、こういう話を聴きながら良い音で聞く音楽というのはまさに極楽でした。

次の日の佐藤さんのお話も、これまた深い経験と勉強に支えられた興味深いものでした。特に録音についての解説は、やはり素人ではとても知らないことばかりで、レーベルによる音質の違い、バンゲルダーがミキシングをするとき、人に見せないという話など現場に立ち会った人でないと決してわからない臨調感に溢れたお話でした。また、ハンクモブレーが24回もマイルスに駄目を出された話やその捨てたテークなども聞くことが出来、まさにJAZZファン垂涎の時でした。

両日とも入場料を払って聞いてもまったく惜しくないというほどのレベルの高いお話でして、こんな催しがしょっちゅうあれば、行きたい人が沢山いるはずです。準備など大変でしょうがまたぜひお願いいたします。

え!音ですか、音楽とお話の素晴らしさについ書き忘れました、まるで音楽会に行ったよう。というのがその印象のすべてですが、私が一番印象深かったのは自分が持って行ったCDをかけて聞かせてもらった時でした。
我家で聞いて見事な録音だった最新盤のCDが聞くに堪えなくて、はるか昔のライブで録音も良くないフォートップスがそれこそ、その会場で聞いているように見事に鳴ったのです。
もう一つ印象に残ったのは、Kさんが合間にちょっとだけかけたフリチャイ指揮、ベルリンフィルによる運命です。これが実に臨調感溢れて迫ってくるのです。ホールの隅々まで染み入るような低弦の響きには魅了されました。これも古い録音のはず。
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さて、これは一体なんなのでしょう。考えて見て思い当たったのは、録音の違いということではなく実は演奏の違いなのです。本当に気合の入った名演奏ならどんな古い(悪い)録音でも鮮やかに蘇らせてしまう。それこそが今回のSD05とPSDのSPの真骨頂だったのではないでしょうか。

というわけで実にさまざまな勉強をさせていただいた、と書くと堅苦しいですが、実は格別に楽しい二日間でした。ありがとうございました。

SEIBO SAKAI

酒井さんには、二日目のJAZZの合間に、アメリカ音楽の魅力についてお話ししていただきました。時間切れで、用意していただいたCDの半分もかけていません。次回は、是非続きと、お好きなCountry Musicについての深いお話をお願いいたします。ありがとうございました。
by SD05club | 2006-12-24 20:50 | Sound Cafe
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