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PSD社のT3について

049/PSD大山です。
レコードコンサートでT2の音を聴かれた方からの問い合わせが、いくつか寄せられています。
なぜかT2に関してではなく,T3に関する問い合わせばかりです。皆様の期待の大きさを感じております。ファンクラブの方からも問い合わせがございましたので、簡単にT3に関する情報をお知らせいたします。

外形寸法はH 930mm W340mm D395mmです。T2を二回り程小さくした感じです。バッフルの形状はT2と同じデザインですが、バッフルに付くエンクロージャーの形状がT2とは異なります。T2では幅方向にバーチ材を積層して削り出す工法を取っていましたが、T3では高さ方向に積層しています。T3は高さが930mmですので、何とか高さ方向の積層が可能です。さすがにT2では無理がありますが・・。高さ方向の積層の場合、エンクロージャーの断面形状の自由度が飛躍的に高まります。

PSD社のT3について_b0098901_2354740.jpgT3では、内部の定在波の防止とエンクロージャーの強度、スピーカーを内振りにした時の外見的な要素などを考慮して馬蹄形のデザインを採用しました。B&Wやソナスのような・・と言えばわかりやすいでしょうか。しかしT3はB&Wなどと違い曲げ合板ではないので、板厚を連続的に変化させる形状をとっています。これにより、特定の周波数によるエンクロージャーの鳴きを回避しています。よく「エンクロージャーを徹底的に補強して箱鳴りを抑えた」などと表現しているメーカーさんが有りますが、エネルギー保存の法則から考えても「箱を鳴かせない」というのは不可能な事です。「エンクロージャーの振動モードにピークを持たせない」と言う考え方の方が自然だと思います。

次にユニット構成ですが、T2の3ウェイ5スピーカーに対しT3は3ウェイ4スピーカーとなります。T2のシングルウーファー版と考えてください。ツイーターはT2と共通ですが、ミッドレンジが150mmから120mmへ、ウーファーが260mmダブルから220mmシングルへ変更となります。バスレフポートの位置もT2はリアバスレフですが、T3はフロントポートへ変更してあります。いずれもスキャンスピーク製の最高峰ユニットRevelatorシリーズを使用し、特注のネットワークパーツを使い組んでおります。

来年、1月後半か2月前半には皆さんにお披露目出来ると思います。ご期待下さい。また、当社試聴室の完成も同時期を予定しております。那須の試聴室と同様のログハウスを当社倉庫内に建築予定です。石田さんの所と比べてログの段数を2段増やしました。天井が300mm位高くなる予定です。
埼玉近郊の方、ぜひお立ち寄り下さい。
by SD05club | 2006-12-31 16:01 | Sound Cafe
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