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ライブ録音の現場!!

ファンクラブの特別企画としてJAZZのフルバンド(なんと豪勢な!)のレコーデイングに参加?できる機会があるという。
録音の現場に居合わせるなんてなかなか経験出来ないことだし、なにより現場という言葉にわたしは弱い。例えばアラスカでの鮭漁の現場に立ち会うだのエスキモーがカリブを狩る現場に立ち合えるとしたら、どんな困難を排除しても駆けつけるだろう。それほどエキサイチンテイングでは無いにしろ、音楽を録音してそれをCDにするというい作業は、何かアフリカの呪術師が村人を集めて魂を何かに封じ込めたりする儀式と似ている気がする。(そんなものがあればの話し?)
音楽という空気の振動を封じ込めるとときに、魂とまでは言わないが何らかの情熱とかエネルギーとか何らかの目に見えない謎の物体が混入するはず、と勝手に決め込んで大いなる期待に胸を膨らませ、会場の杉並公会堂に向かった。

少し遅れたためにすでに録音中で演奏が終わるまで中扉の前で待っていた。扉一枚へだてて聞こえるフルバンドのエネルギーと音の浸透力はすごいもので、これはオーデイオでは再生できないなと、入る前に早くもまいったと降参してしまったのだが、実は後でこれが間違っていたことに気がつくのだった。
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扉を開けて中に入って実際の演奏を聞くとこれは耳をつんざくような大音量、諸般の事情から小音量派のわたしはおもわずボリュームを探してしまったが、もちろんそんな物は無い。しかもこの演奏はまったくPAを通さない生そのものなのだ。ツインドラムの強烈なリズムを打ち破るかのごとくのホーンによる音の奔流は日常にはあり得ない圧倒的なエネルギーで私に迫ってくる。幸いなことにバンドの腕が確かなのでそれはただの大きな音ではなく、音楽として実に気持ちの良い音の流れとなって迫ってくるのだった。

白いTシャツ姿の白人のおじさんが楽器の間をうろうろしているのだが、この方が録音技師、アフリカで言えば呪術師なのだ。何をしているのかわからないが線を触ったり、マイクをいじったり、おまじないとしか思えないようなことをしているのだがきっとこれが大事なのだろう。おまじないといえバンマス、いえ指揮もしていたので指揮者?の方とバンドマンいや、演奏者の方たちとの会話がまた我々シロートには一切理解できな出来ない呪文的な会話なのだ。時にそれはじゃー1,1,3,3ねと数字だけだったり、AとCね、などとローマ字だけだったりする、その間にときどき日本語らしきものが入るが大事なところはすべて呪文?である。これはやはり普通のコンサートと違う録音現場の凄さ。さすがであるとヘンなところに感心していたのでした。

それにしてもこの音のエネルギー感は凄い、風邪をひいたらぜひフルバンドを聞きに行って風邪を吹き飛ばしてもらうべきだろう。エネルギーに吹き飛ばされたような状態でふらふらしている間に前半の録音が終了し、後半のライブまでの間の時間に会場にスピーカーが並べられ今録音したばかりの湯気が出ているような録音の再生が始まった。出てくる音もそのまま湯気が出ていたのには驚いた。

その証拠におしゃべりをしていた私にはそれが再生された音なのか、それとも誰かが演奏している音なのかまったく区別がつかなかったからだ。おしゃべりしていた相手もそれに気がついて、二人でこれはヤバいよねとヤバイを連発していただのが、このヤバイは再生しているのに本物に聞こえるのはほんとにヤバイねということなのだ。
これを読んで生と再生が同じように聞こえるなんてお前の耳のほうがヤバイんじゃないと思う人がいるかも知れないがもっともである。私だってそういう耳につばをつけなければならないような文章を読んで狂喜し、実際に聞いてみて何度落胆したものか!
でそう思うかたはぜひこの装置のコンビでこの録音を聞いてみてほしいと、実体験をお勧めするしか良い方法は浮かびません。

このように生のように聞こえるのはもちろん録音の凄さがある。しかもこの録音たったのマイク2本だけで取っているのだ。専門家でない私にはよくわからないが販売するCDの録音がわずかマイク2本だけというのはシーロト目にも寂しいではないか!にも関わらずスピーカーから出てくる音は奥行きしっかりあり、楽器の場所も指差し呼称が出来るほどである。

真冬に白いTシャツ一枚で、のそのそとガニマタで歩くうらぶれた白人の中年が(失礼)本物の呪術師だったとしても私は驚かないだろう!!後半はコンサート形式となり午後3時過ぎから9時過ぎまでたっぷりと切れ味鋭い質の高いビッグバンドの演奏を楽しんだのでした。思えば豪勢で贅沢な時間でした。このように人を楽しませる企画を実現するために働いたすべての方に、(もちろん演奏者も含めて)心から感謝します。

SEIBO
by SD05club | 2007-12-22 08:21 | Sound Cafe
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