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バージョンアップについて-1

SD05のマスタークロックがバージョンアップされました。従来もより密度の高い出力をする50W版が行われましたが、SD05の根本的な改良は初めてです。

当初から送り出し側のCDプレーヤーMS-1やXA-55ESは専用のクロックで打ち直されデジタル出力されていました。その効果は絶大で、入力側のでの「ジッタ」の減少がデジタルオーディオで重要な意味を持っていることを気がつかせてくれました。ほとんどのCDプレーヤーでは、DAコンバーター側にクロックが置かれ、アナログ出力の影響を受けています。そのクロックの電源を独立させて、水晶発振器そのものも専用周波数の大きく安定したものに変える事で、音の純度と安定を図っていたわけです。

その同じ原理を、SD05の心臓部であるS-masterのクロックにも応用しようと言う考えは、開発当初から設計者の中にあったそうです。S-master内部では44.1KHzで入力されてくるデジタル信号を一旦48KHzに打ち直しています。その課程でCDプレーヤーから送られてくる音の揺れ(ジッタ)を訂正して安定した音に打ち変えています。しかし、1秒を超える長い周期の揺れにはなかなか対応が困難で課題として残っていました。

今までのCDプレーヤーではなく、ハードディスクを使用したHDDプレーヤーが出てきて、その機械のクロックアップも行いました。従来のCDプレーヤーとは異なって、HDDプレーヤーでは、完全にデジタル信号(数字)として最初に読み込みます。今までCDプレヤーの壁であった読み込みながら同時に信号を送るのではなく、あらかじめHDDに読み込まれた数字を出力すればいいわけで、回転系の制御の影響から逃れることが出来るようになりました。その効果は絶大で、CDに記憶され手いるデジタル信号が、訂正や補正されることなく正確に再生されるようになりました。

ファンクラブの催しとして行われている、ワンポイントマイクに依る録音を通じて、収録された音をそのままCD規格(44.1KHz/16Bit)でHDDに収録した音源で音の出方の検証が出来ました。通常の市販のCDでは元の音をデジタル処理で加工されていたり、低域の再現性と残響音の広がりが判断を難しくしていたようです。録音現場の音を知った音源を基にして、的確な調整が可能になってきたのです。

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那須の五月中旬に那須で行われたファンクラブの例会で、クロックバージョンアップ版は初披露されたわけですが、聴かれた方のご意見は賛否両論でした。反対の意見の中に音が細くなり神経質な音になったという指摘がありました。従来のクロックアップはどうもその傾向にあるようです。より早く細かくなったクロック信号が送られてくる距離が長いと配線や経路によっても微少な信号が影響受けるようです。どんなに高価な発信器を使用しても音は細かくはなりますが、反面力強さを無くしているのも同じ理由からです。

那須から戻られた石田さんは、その後も開発を続けられました。今回はHD-1の実装技術を応用した、電源部とクロック部を分離して、s-masterの上に立体的に換装し、クロックとs-masterとの距離を近づけ、配線上でのジッタの発生を押さえました。石田さん自身も満足の行くクロックの実装ができたのでその試聴機を従来機との比較試聴のため、那須で聴かれた方々に送くられました。試聴するとその変化は絶大で、まるでSD05が生まれ変わったようになりました。詳細の感想は、ファンクラブに感想を寄せられています。そのご感想にまったく同感です。音楽がゆったりとなり始めます。アナログ・デジタルの次元を越えて自然な音が聞こえてきます。それは改造前と直接比較すると顕著に解ります。石田さんご自身も、今回の改良の結果には驚かれています。技術的には想像がしていたけど、実際には未知の領域に漕ぎ出したようです。
by SD05club | 2008-07-24 10:39 | Sound Cafe
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