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広大な音場が出現

大山/049です。

最近はT4リミテッドの納品などで、色々な部屋でT4を鳴らす機会に恵まれております。 その中でも今回山梨県の都留市にあるY.S/077さん宅で鳴らしたT4リミテッドの音は非常に印象的で、ファンクラブの皆さんに報告せずには居られない、そんな音に出会いましたのでご紹介したいと思います。

Y.Sさん宅のリスニングルームは、裏山から野生のサルが姿を見せる程の自然豊かで閑静な住宅地に有ります。リスニングルームは在来工法で作られていてますが、木をふんだんに使った造りで、漆喰の壁が無ければログハウスに居るような感じを受けるほど、木の存在を強く感じる部屋に仕上がっています。

床はピアノを置くように根太を増やし、床材も分厚い無垢材で張られています。スピーカーを置いてある方の天井は2階まで吹き抜けていて、エアーボリュームもたっぷりととられています。右手にある大きな窓も開けられており、外からは鳥や虫の鳴き声が聞こえてきます。そんな自然たっぷりの恵まれた環境の中で鳴らし始めたT4ですが、いい意味で予想を裏切る結果をもたらしてくれました。
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Y.SさんのSD05は100Wタイプでまだバージョンアップはしていません。CDPは55ES改を使用しています。SPケーブルはごく普通の2芯平行ケーブルです。バイワイヤーではないので細いSPケーブルを使ってジャンパー線を作りT4と繋いであります。T4は床に直置き、ラスクを使って仰角を付けています。とりあえずこの状態で聴き始めてみました。

床材の板目を物差し代わりにして、前後左右位置をずらしながらセッティングを進めていきます。納品直後ですので、ざっくりと位置を決めエージングを兼ねて大きめの音で色んな曲をかけていきます。

鳴らし始めて3時間程経った頃でしょうか、音像が上がり、音が立ってきました。同時にある種の硬さも感じられたので、ジャンパー線を外しSPケーブルのシースを長く剥き、上下の端子を貫通するようにして繋ぎ直しました。バッフル下に挟んであったラスクもカーボンブロックに交換し、スピーカーの位置を慎重に追い込んでいきます。セッティングがピタッと決まると気持ち良いくらい音がSPから離れていきます。同時にSP背後の広い空間に音楽がポッと浮かび上がります。
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Y.Sさん宅の音はその音場の広さが圧倒的です。なぜこんな広大な音場が出現するのか?色々と考えてみましたが結局理由は解りません。吹き抜け部分の圧倒的な天井高のせいか?又は丈夫な床のせいか?環境S/Nの良さか? きっと全部なんでしょう。

とにかく、製作者としましてはこれ以上幸せな事は有りません。しかもSD05はまだバージョンアップ前の状態です。ここからバージョンアップしてどうなるのか、どこまでいけるのか非常に楽しみです。

ファンクラブの中でY.Sさんとご縁のある方は、ぜひ都留まで足を運んでSさん宅の音を実際に聴いて頂きたいと思います。やはり文章で表現するのは限界がありますから・・。そして、運良くSさん宅の音に接する事が出来た方は、私と同じ驚きを共有できると信じております。その運の良い方、感想をファンクラブにお寄せ下さい。楽しみに待っております。 
                             
PSD 大山

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手前で鳴らしているのは、比較試聴に持ち込んだT4のBasicタイプです。
by SD05club | 2008-09-06 14:14 | オーナー訪問
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