カテゴリ:Sound Cafe( 180 )

バージョンアップ+T4リミテッド

T.H/093です。

わずか中1日の間隔で我が家に二つの喜ばしい事件が起こりました。一つはSD05のバージョンアップ機が届いたこと、二つ目はT4リミテッドの納品です。この二つが余りに接近しているために、音の変化がどちらのせいなのかよく分からないところもあるのですが、二つとも早い順番でやっていただいた感謝の気持ちも込めて、取りあえずの感想を書きました。

SD05のバージョンアップには、既にお三方が書かれていることですが、大きな変化を感じました。従来SD05が持っていた音の分離、定位感、解像感はさらに向上し、周波数レンジとダイナミックレンジも広がったように聞こえます。特に力強さを増した低域は快感です。

もう一つ忘れてはならないのは、「音が小さくならない」ことです。つまりボリュームを絞っても高低域が痩せずに、まるでラウドネスコントロールを掛けている様な感じです。どんどんボリュームを絞っても大丈夫。これもクロック制御がもたらした素晴らしい結果なのでしょうか。ただしラウドネスの部分のみは、T4と組み合わせた場合に非常に顕著になるようです。
b0098901_22313569.jpg
T4リミテッドについては、スピーカー後方に広い空間を確保した場合の素晴らしい音場の広がりが報告されていて、私自身も試作段階でそれを体験させてもらいましたが、今回の感想はもっと近接配置にした場合のものです。配置を詳細に検討したわけではありませんが、フロントバッフル面から背後の壁まで0.8m、耳まで2.4m、スピーカー間隔1.8mです。

この配置においても、T4はすごいです。音の輝き、分解能、ダイナミックさ、音像定位等々、どれを取ってもすばらしい。きれいに伸びる高域ですが、歪感は皆無でいやな音は出てきません。エージング?その必要性を全く感じさせません。そして低域の迫力。何でこのサイズのスピーカーからこのような音が出るのか、驚くとともに嬉しくなります。「邪魔な低音を無くそう」として獲得できたこの低音、何も言えずに、ただ恐れ入るしかありません。

シンプルな2ウェー構成、力強いウーファーユニット、フロントバッフルに開いたホーン型のバスレフポート、すごい作りのエンクロージャー、全てが組み合わされた結果でしょう。ボリュームを絞っても音楽がつまらなくならないことは、すでに上にも書きましたが本当に素晴らしいの一言です。試作段階の驚きから思わず予約をしてしまい、今T4が手許にある訳ですが、大変ラッキーな出会いができたと思っています。

近頃よく聞いているCDを取っ替え引っ換えする合間に、ほとんど聞いたこともなく、あまり内容も覚えていないものも聞いてみました。その中で一番びっくりしたのが、カサンドラ・ウィルソンがピアノトリオで歌う「ランデブー」。おそらく今までうまく鳴らせなかったので放置していた一枚だと思いますが、05改+T4で聞いてスリリングな音楽であることに驚きました。ブックレットによるとスウィングジャーナルの賞を取っているようなので、ただ私が知らなかっただけでしょうが。微細画のなかの小さな、しかし確かな動きと言えば良いのか、あたかも、暗黒の静寂の中を、微かなパーカッションとピアノの音を頼りに、つぶやくような歌が進んでいく様子が、分析力に優れた05改+T4コンビの面目躍如です。棚には、放置されているがT4で聞けば楽しめるCDが沢山ありそうで楽しみです。
b0098901_22315895.jpg
手許のT4・リミテッドは、フロントバッフルが突き板(バーズアイ・メープル)仕上げのきれいなものです。この美しい外観と音が相俟って永く愛用したいと思わせます。今は手持ちのスタンドに乗せていますが、いずれデザイン的にもマッチしたスタンドが欲しいなと思います。でも、当面は音楽を聞くのに忙しくてそこまで手が回りそうにありません。
T.H/093
by SD05club | 2008-07-20 22:18 | Sound Cafe

バージョンアップSD05について

初めてお便りします。M.T/021と申します。

5月の那須の集いでは、ファンクラブ幹事さん、石田さん、大山さん、そして、参加された会員の皆様には、大変お世話になり本当にありがとうございました。とても、内容が濃く充実した時間を過せましたこと御礼申し上げます。関西から大移動になった今回の那須での例会参加は、今後のオーディオ音楽ライフの目標が明確になった旅でありました。

私がSD05を使い始めてもう2年7ヵ月が過ぎました。途中、100W仕様から50W仕様に変更していただいて、毎日音楽を楽しんでいます。那須では、バージョンアップ前・後のSD05を聴かせていただきました。私は厳密に両機を比較試聴した訳ではありませんが、あの時はバージョンアップ前のSD05の醸し出す雰囲気の方が好ましかった様に思います。

しかし、その後石田さんがトライされた今回のバージョンアップは、浅学な私が考えても理論的にとても正しい進化・深化だと思いましたので、バージョンアップをお願いしました。そして、1週間前の夜にバージョンアップされたSD05/021が届きました。この1週間を通じて感じたことを書かせていだきます。

最初に思ったのは、H.S/033さん、M.A/017さんがおっしゃっておられる様に、今回のバージョンアップの進化・深化の度合いは、これまでにない次元であるという事です。私は、かなりのベクトルにおいて、バージョンアップ前・後のSD05が奏でる音楽は別物だと感じています。もし、ブラインドテストであったなら、この音がSD05の物だとは思いもしなかっただろうと思います。それほど、音楽から受ける印象が違うのです。

バージョンアップ前のSD05は、とても人に優しいアンプで、セッティングにあまり固着しなくても、かなりのレベルでいい音楽を楽しませてくれるアンプだと思っています。しかし、バージョンアップ後のSD05はこの印象とは違いました。まるで車で言えばF1 (Formula One) みたいな印象を受けました。例えば、ちょっとした緩慢なセッティングでも的確に音として表現されます。これは誠に困った事柄で、自分の力量の無さこそが原因なのに、理想の音にならない責任を機器に押し付けてしまう危険性をはらんでいるからです。逆にセッティングがうまく決まれば天使が微笑みますが・・・。本当にこの差は、天国と地獄です。
b0098901_0403878.jpg
さて、1週間色々やってみて確信したのは、今までのスピーカーの位置では、このバージョンアップSD05の良さを、十分に発揮させられていなかったという事です。現時点での配置は、依然では考えられなかった部屋の場所にスピーカーがあります。(助言いただいたファンクラブ幹事さんには本当に感謝いたします)。

それで、全く違和感無く素晴らしい音場感が出現し、それぞれの位置で楽器や人の声が音楽を楽しませてくれるのです。これは、本当にすごい事です。今までこの自然で違和感のない音楽が鳴らなくて、機器変更やセッティングを色々と試行錯誤しながらやり、そして、随分散財してきたのに・・・。今まで本当に遠回りをしてきた思いです。しかしSD05に出会ってからは、妻の頭に角が出るくらいの散財や試行錯誤時間の無駄はありませんが・・・。

バージョンアップ後のSD05の音については、人それぞれに感じ方に違いがあると思いますので、とにかく気になる方は体験すべきです。私には、皆様にこの音をうまくお伝えする適切な言葉・表現が思いつきません。本当にすみません。そして、前文に矛盾するかもしれませんが、皆様がお持ちになられる今のSD05に満足されておられる方は、今しばらく時間が経ってからでも遅くはないと思います。何回も申しますが、私には、どう聴いても、そして実際に使用しても別物のアンプとしか思われませんので・・・。

最後に私は、今後も、バージョンアップSD05との格闘(自己研鑽)が続く事でしょう。でもそれは、決して辛いものではなく、楽しいものであることをお伝えし終わらせていただきます。

そして、ファンクラブの皆様、今後もご指導よろしくお願いいたします。                                          
M.T/021
by SD05club | 2008-07-19 00:41 | Sound Cafe

バージョンアップを聴いて

ファンクラブの皆さん
毎日暑い日が続き、オーディオは、しばらくお休み!なんて言う方がファンクラブには、いませんよね!ご無沙汰しています、M.A/017です。

石田さんにバージョンアップして頂いた、SD-05が、今日届きました。まだエージングも進んでいないのに、感想なんて書くべきではないと思うのですが、音が出た瞬間に驚き、SD-05を愛用している皆さんには、取り合えず直ぐにでもお知らせしたくて、簡単に感想を書かせていただきます。

音が出た瞬間に感じた事、今まで聴いていた、B&WのS-800の気になっていた音が改善され、まるでスピーカーを取り替えたような音なのです。もっと言えば、HD-1(リクロックした)さえグレードアップしたかのような音なのです。

SD-05に出会った時の素晴らしさが、さらにどころか、別物のアンプになったような気がします。S/Nが良くなったせいか、録音スタジオの外を走る車の音など、暗騒音の出方が違い、音楽と暗騒音が別の次元で立体的に存在し、とても帯域が広く、音に力がありアンプの出力が上がったようにさえ感じます。

音の密度が上がり低音が締まり、オーケストラの最強音も実に力強くクリーヤーに聴かせ、オペラのアリア集は、特に舞台の広さと奥行きを綺麗な残響と共に聞かせてくれます。
b0098901_21173643.jpg
イッセルシュテット・ウイーンフィルのベートーベン交響曲8番2楽章、弦の肌触りのよさ。そして武満徹のエクリプス、尺八と琵琶の演奏であるが、音の立ち上がりが早く、ダイナミックレンジが広く音のスピードが速いので、演奏者の意気ずかいと弦の音が、飛んでくるようで実に生々しい。
これから、エージングが進みどんな風に変化していくのか楽しみです。

SD-05をお持ちの方は、今その性能の半分も聴いていないかも知れませんよ!
仕事をリタイヤーした私は、暇を持て余すことなく、毎日手持ちのCDを全部聴きなおすようになる事でしょう。

石田さんに感謝です!
by SD05club | 2008-07-16 17:40 | Sound Cafe

T4 Limited Version

大山さんから、詳細の説明が有った待望の「T4/T4Limited」が姿を現しました。那須のファンクラブの集いでプロトタイプが披露されましたが、その後、キャビネットの材質も、シナアピトン合板と言われる最高級の剛性を持つ素材に変わり、内部の構造も再吟味されて素晴らしい結果が出来てきました。
b0098901_16553729.jpg
      T4 Limited  バーズアイ・メープル仕様
b0098901_10392845.jpg
      T4  クリアーラッカー仕上げ(茶色・各色あり)

b0098901_1571733.jpg
上面を見ると前面バッフルの厚みや積層構造の様子がよくわかりますね。
大山さんからその「T4」の製造工程を写した写真が送られてきました。以下の青字は前回の大山さんの説明から引用しました。

T4はH450 W250 D330という比較的小さな2wayスピーカーです。低域は欲張らずスッキリと、中高域は徹底的にクオリティーを高め、音離れを良く音場感豊かに鳴らす。これがT4の開発テーマとなっています。バッフル板は75mm厚のシナアピトン合板から削り出し、Tシリーズ共通のバッフルデザインを与えました。そのバッフルと組み合わされるバックキャビティー部分は、片側105mm厚のシナアピトン合板のブロックからNCルーターを用いて削り出すという、非常に凝った贅沢な加工法を採用しております。
b0098901_9331992.jpg

これが原材料のシナアピトン合板を重ね、角を落とした状態です。一つ分のブロックを取り出してみるとこのような塊になります。
b0098901_9333434.jpg
片側づつ内部を三次元にNCルーターで削りだした状態です。中の模様から内部が平行面では無く、全ての面が曲面に削り出されているのが解ります。
b0098901_933575.jpg
並べてみると内部の様子がよくわかりますね。一番左側は表面のバッフル板の削り出す前の板が着いています。それを削っていくと、下の写真の様になります。右側のツイーターの穴は途中までしか空けられていません。特徴有るバスレフポートも曲面を正確に削りだしていきます。本体と一体整形なので、バスレフポートが共振する音が有りません。
b0098901_9345120.jpg
最後にウーハーぎりぎりまで肩を削りだし、特徴有るPSDのスピーカーになります。

ユニット構成は、3インチ(75mm!)ボイスコイルを持つ130mm口径のウーファーと25mmソフトドームツイーターを組み合わせています。スキャンスピーク社に特注でオーダーしたツイーターはD2905/9700というツイーターをベースに、ボイスコイルや各種パラメーターを変更してもらった物です。また、能率を合わせるアッティネーターの通常の形式では直列に抵抗が入り音に悪影響を及ぼしています。今回は特注トランスを使用して、能率を合わせインピーダンスの制御も同時に行っています。トランス一次側に使用している抵抗やコンデンサーも最高級グレードの物を採用しています。

加えて、塗装面も「T2」で培った高度な塗装技術で念入りに一品ごと塗装職人が手仕上げで仕上げています。シナアピトンの特徴有る断面を見せるクリアータイプの仕上げや、「T2」グレードの最高級銘木のツキイタ仕様もオプションで用意しています。
b0098901_15633100.jpg

肝心な音ですが、こればかりは実際に聴いていただくしか有りません。東京近郊のファンクラブ会員の方々に聴いていただいたところ、全員がとてもこのサイズのSPが鳴っているとは思えないとの感想をいただきました。特にその壮大で深い低音の再現性に皆驚かれています。倍音成分の再現性に優れ、どんな音にもびくともしない強固なキャビネットから出る音は、スピーカーの存在をまったく意識させず、リニアフィールド置いてもその後方に広大な広がりを見せていきます。床に直置きしても、多少の仰角をつければ音は天井まで伸びていきます。その高さ、その奥行きはいままで聴いたことの無い驚きでした。
何も仕上げていないすっぴんのプロトタイプを聴かれて、試聴していただいたファンクラブ会員の半数は即座に予約されたぐらいです。

そして、SD05本体のマスタークロックバージョンアップの効果と相まって素晴らしい組み合わせになりました。今回のバージョンアップはSD05が出現して3年目の大きな前進です。石田さんは当初やりたかったことがようやく出来たと仰いました。HD-1の出現が有ったから実現したとも言えます。CD規格が出来て30年掛かってようやく16ビット44.1KHzの本当の音を聴けたように思えます。何でもそうですが、その時代が終わる頃にようやく技術の熟成が深まるようです。私達には今までに発売された膨大なCDが現実にあります。それを今一度聞き返す最大の喜びが訪れたようです。

「T4・リミテッド」は当初からSD05のオーナーへの20セット限定になります。このリミテッドバージョンのお申込は、PSD社・大山さんに直接お申し込み下さい。受注生産ですので、価格は仕上げの仕様や部品によっても異なるそうです。詳しくは大山さんにご相談下さい。どうせ限定なら思い切って高価な仕様に凝っても、面積的にはそれほど掛からないのが救い!?です。
b0098901_16495199.jpg

そして、石田さんが当初から願っていた「T4」は今月末には登場します。「T4・リミテッド」で培われた技術を投入して作り込んでいます。リミッテッドバージョンの理由になった13センチのウーハーに変わり同じロングストロークタイプでボイスコイルも76mm径のユニットを投入します。ツイーターは同じです。エンクロージャーの材質、形状やNC旋盤による高度な制作方法も同じです。違いは仕上げとネットワークですが、ネットワークは、オプションで選べるようです。

こちらは8月2日(土)に発表会が行われます。詳細は追ってお知らせいたします。お楽しみに!
by SD05club | 2008-07-07 18:10 | Sound Cafe

SD05マスタークロックの改良

五月の那須のファンクラブの集いでは、大山さんのT4の試作機と共に、待望のSD05のマスタークロックの改良版が紹介されました。ハードディスク内蔵型のCDプレーーヤーHD-1の登場以降、デジタルオーディオの生命線である時間軸のより正確な制御の重要性が増してきました。そしてそれを受けるSD05の心臓部であるs-masterのクロック制御も待たれていたわけです。
b0098901_1426505.jpg

しかし、49MHzと言う大変スピードの速いクロックの制御には、石田さんも苦労されたようです。那須でのお目見えでは、まだ賛否両論でした。しかし、いち早くその音の差と可能性を称えられていたH.S/033さんでした。あれから二ヶ月、とうとうクロック改良版が出来たようです。試聴していただくため那須で改造に賛同していただいたH.S/033さんのところへ石田さんが改良機を送りました。以下はその感想記です。

************************** *

石田さん

H.S/033です。
SD05 Ver.up機を聴かせていただきました。ありがとうございました。

今まで驚いたことは数多くありましたが、今回が一番驚きました。50Wに変更した時は時を忘れて聴き入りましたが、今回は時を忘れるというよりも絶句して聴いていたという感じでしょうか。

初日は夜が遅かったので接続して小さい音量で軽く流しました。出てきた音に対して素直に反応聴きましたが、一聴して音が柔らかいことに気付きました。声もバッミュージックも拍手も非常にスムーズで変な音が耳につくことはありません。最初の印象は、柔らかくなって、高域が滑らかになったと感じました。ただ接続直後だし分析的に聴くのは一晩経ってからにしようとその日は2時間ほど軽く聞き流していました。

で、翌日ですが、朝から電源を入れ聴き進めていくうちに、頭がパニックになっていきました。アンプやSPのネットワークのヒートアップもあるのですが、音がドンドン変わっていきます。そのいつもの音の変化ではないのです。いつも大体最初の1時間でヒートアップが終了して音が安定するのですが、その安定した音がいつもと全く違うのです。本当に絶句です。経過は省いて結果だけを書くと。。。

1)響きや空気感の情報量がケタ違いになっている。

楽器の倍音やホール・スタジオの間接音の情報量が圧倒的で、音の消え際や余韻が非常に長い。部屋が響きに満たされ、演奏されているホールにいるような感じです。響きをよく知っている小さめのホールで録られたライブ盤を聴くとそれが如実に分かります。弦の響き方や低弦の漂い方、ティンパニーの力加減や距離感(奥行感)が非常にリアルです。

2)楽器周りのS/N感が高く、自然な響きと余韻が相まって各楽器の立体感が際立っている。

SD05の音場再現はもともと広大ですが、今回のVer.up機では個々の楽器のリアリティが白眉です。一番驚いたのがピアノです。フェルトが当たる際の芯のあるポキーンという音とエネルギッシュで余韻のある響板の響きが絶品でリアルです!位相特性もさらに正確になり、音場がさらに広大になっています。高さ表現はもちろん部屋の隅々まで満ちていく響きに感動です。

3)上記の結果、演奏のダイナミックレンジが非常に広くなっている。

高域がきめ細やかになり、倍音が上も下も出ているので、再現レンジが広帯域になりました。低域も驚くほど量感たっぷりで充実しているので、今のSPセッティングでは出過ぎて部屋が揺らぐほどです(笑)
私の33号機もVer.upしていただいたらSPセッティングを一から見直す必要がありますね。演奏のダイナミズムも色彩感も豊かで聴いているのが本当に楽しいです。   

4)全く聴き疲れをしない。

芯がありながら柔らかく優しい音です。CDがこれほど力強くしなやかに鳴ってくれることに感動です。僕のSPは典型的な現代型ですが、今回のVer.up機は情報量が多く正確なSPに最適ではないでしょうか。ビンテージSPでどう鳴るのか非常に興味深いです。

いろいろ書きましたが、とにかく凄い音としか言いようがありません。凄い音というか、これほどライブに近い生々しい音を聴けて本当に嬉しいです。

想像を超えた仕上がりでした!この感動をより多くのSD05愛用者に知っていただきたいと思います。SD05を愛機にしていて本当に良かったと思いました。

H.S/033

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

その後ヴィンテージ機や最終開発中のT4でも聴いてみました。どのSPも明確にその差を表しますが、特にT4では無くてはならない改造になったようです。そのT4の開発も最終コーナーを回ってきました。七月下旬の発表に向けて現在は製品版の試聴テストを行っています。

SD05のクロックバージョンアップは、七月下旬から順次行っていきます。詳しくは石田さんのブログで発表されます。
HD-1+SD05Ver.Up+T4で聴ける音は、今までの壁を突き破っていると確信しています。お楽しみに!
by SD05club | 2008-07-06 07:45 | Sound Cafe

ファンクラブ例会のお礼

049/大山です。
今年の例会は内容が盛り沢山で大変楽しい2日間でした。石田さんをはじめ、ファンクラブ例会を見事に仕切っていただいた幹事さん、そして参加された皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

今回の例会では皆さんに新型スピーカーT4をお披露目する事が出来ました。T4はH450 W250 D330という比較的小さな2wayスピーカーです。低域は欲張らずスッキリと、中高域は徹底的にクオリティーを高め、音離れを良く音場感豊かに鳴らす。これがT4の開発テーマとなっています。

バッフル板は75mm厚のシナアピトン合板から削り出し、Tシリーズ共通のバッフルデザインを与えました。そのバッフルと組み合わされるバックキャビティー部分は、片側105mm厚のシナアピトン合板のブロックからNCルーターを用いて削り出すという、非常に凝った贅沢な加工法を採用しております。現物を見て頂いた方には必ず納得して貰えるだけの形状と加工精度を有していると自負しております。興味が有る方は当社リスニングルームにお越し頂ければ、組み立て前の加工状態をお見せできます。

スピーカーユニットの構成ですが、3インチボイスコイルを持つ130mm口径のウーファーと25mmソフトドームツイーターを組み合わせています。T4開発にあたりツイーターの選定には色々と苦労が有りました。紆余曲折有りましたが、結局スキャンスピーク社に特注でオーダーしたツイーターに落ち着きました。このツイーターはスキャンスピークのD2905/9700というツイーターをベースに、ボイスコイルや各種パラメーターを変更してもらった物です。ノーマルの9700では、おとなしく非常に癖の無いしっとりと鳴るタイプで、ソフトドームツイーターの優等生という感じでしたが、パラメーターを変更した物はカラッと明るく、抜けのよい方向に変化しています。
b0098901_2145521.jpg

ウーファーに関しては皆さんに重要なお知らせがあります。特徴的な外観を持ち小型ウーファーの中では抜群の性能を発揮する130mmウーファーですがすでに製造メーカーがドライバーの供給中止を発表しております。当社としましては、試作用、補修用を除き20セット分のウーファーユニットを確保しております。このような理由により自動的に今回発表するT4は20セットの限定販売となります。販売価格等は(株)PSD大山までお問い合わせ下さい。

T4開発のきっかけは石田さんのこの一言からでした。「邪魔な低音はいらないので、小型で質の良いスピーカーって出来ませんか?小さいスピーカーの方が圧倒的に鳴らしやすいし、SD05との組み合わせなら小さくても全く不満無く鳴っちゃうと思うんですよね」と。

そんなお話から始まった訳ですが、頭の中は?がいっぱいでした。「邪魔な低音ってどんな低音?」この答えを本当に理解するまでには様々な実験と考察が必要でした。なぜなら、T2,T3共に低域特性をかなりのレベルで追求したスピーカーだったからです。T2,T3を通してより深い低域再生を考えていた時に突然、「邪魔な低域はいらない」と言われて・・・。

では低域が無ければいいのか?T3からウーファーを取った音で満足するのか?というと、決してそんな事は有りません。そんな単純な話ではないようです。結論として「再生して不満の無いレベルの低域が再生されていれば、それでよし」という事に落ち着きました。実際には「再生して不満の無いレベル」自体が人それぞれですので、あくまでも私の独断で決めたレベルです。

T3をウーファーレスで鳴らしてみます。T3はクロスが120Hzですので、明らかに低音不足です。色々と実験した結果、60Hz位までフラットに伸びていれば、ほぼ不満の無いレベルの低域が再生されると結論付けました。実際にT4の低域特性を計測してみると、60Hzまでは中域と同じレベルで再生し、60Hz以下は急激に減衰し一応40Hzまではレスポンスが確認されています。さすがにT3と1対1で比べると明らかな低域不足ですが、T4単体で聴く分にはさしたる不満も無く聴けてしまうのが不思議な所です。CDによっては、こんなに低音出るの?って思ってしまう事もあります。脳に低い音を想像させると言いましょうか、あたかも低い音が出ているような感覚にさせる音です。
b0098901_21515797.jpg

「人間は耳で音を聴いてるんじゃなく、脳で聴いてるんですよ」と石田さんが言っていましたが、まさしくその通りの結果が出ているようです。「邪魔な低音」については、ぼんやりとですが答えが見えてきました。低域のエネルギーが上昇すると、部屋の定在波などの影響が強く出て、周波数特性に急激なピークやディップが生じます。理想的な音響特性を持つ部屋以外では、低域が出る事のメリットよりデメリットのほうが上回る場合があります。このようなデメリットが多い低音を石田さんは「邪魔な低音」と表現したのだと思います。本質的には「低域を受け止めきれない部屋」に問題が有りそうですが、あえてスピーカー側で問題を回避する辺りが石田流なのでしょうか。今はそんな風に理解しております。

先日のファンクラブ例会ではこのような経緯をほとんど話さずに、皆さんにT4を聴いて頂きました。余計な先入観を持たないで聴いて頂きたかったからです。鳴らしたT4はプロトタイプでしたので、製品版とは若干の相違はあると思いますがぜひ試聴した際のご意見、ご感想をお聞かせ下さればと思っています。よろしくお願いします。

049/O
by SD05club | 2008-05-29 21:39 | Sound Cafe

A&Vフェスタ2008

2月の23日から25日まで、横浜のみなとみらい国際会議場で2008年度のA&Vフェスタが開かれました。生憎、低気圧の影響で土曜、日曜と大荒れの天候でしたが、沢山の方のご来場をいただきました。415室のサウンドデザインブースにお立ち寄りいただきありがとうございました。前回と違い会場の大きさや天井の高さが違って、音的には余りよい環境ではなかったのですが、ハードディスク内蔵のHD-1とSD05/50Wそして、PSDのT2との組み合わせでデモを行いました。
b0098901_10372452.jpg

改良になった「T2」はネットワークの見直しと、高インピーダンス化をはかり、能率的には落としたのですが、音離れは良くなり8Ωで実質25WSD05で楽々となっていました。ことさら気負うことなく自然で広帯域の音が鳴っている様に、聴衆の反応も良かったようです。もっとも、従来のようないかにもHiFiスピーカーが鳴っている感じは少なく、その点で、ファンの意見が分かれるのは当然ですね。
b0098901_10305143.jpg

今回の石田さんは、端的で淡々とした口調でようやく到着したサウンドについて語っておられたのが印象的でした。アメリカでの反応やT3で培ったノウハウも注入された、新しいT2のさり気ない音は、長くオーディオに携わっている人達にはとても、衝撃的でもあります。石田さんの「解る人には解る」という言葉の重さと思いっきりのよさに今回の音の凄さがあります。

聴衆の方や評論家の方々の印象はこのような会場で、静かな曲を良くデモに使われていますねと言うことでした。浸透力のある音はあのような会場でも良く聞こえてきますが、会場自体は前のホールのほうが天井や部屋の大きさがあり良かったです。今ひとつ気になったのは会場のS/Nの悪さです。あのような環境では、個性的な装置しか評価されないでしょう。一度、那須の静かな環境で同じ組み合わせを聴いてみたいと思いました。今回は、小さな会社にはより難しい情況になったようです。数百万円のブース代をを払える企業はどうしても限られますから、、。
b0098901_103135100.jpg

by SD05club | 2008-02-26 10:08 | Sound Cafe

【無知の知】

T.U/099です。

先日、3時間ほど集中してタッドさんのCDをリピート再生していたので、感想を。

聞き終わった後に、別なCDをかけると「えぇぇぇ~~~」と叫んでいました。「こんなに音が悪かったのか…。よくもまぁ、なんの疑問も持たずに今まで喜んで聴いていたものだね。」という意味です。このCDを聴いていることによって自分の脳みその中にある、音楽だったりオーディオだったりの“Standard/基準”が変化していくのが分かります。

大きな変化です。でも慣れるのも早いです。一日経過するとさも「ずっと昔から、この基準で生活していたかのように」感じている自分がいます。従来の価値観・基準値がガラガラと激しい音を立てて崩壊しつつも、新しいシステムはいつの間にか音もなく、誕生・定着し、そこに確かに存在していてすでに当たり前のことになっている、というような感じでしょうか…。ある意味、任天堂DSや100マス計算みたいな脳トレですねこのCDは。聴くだけで、脳力開発な感じです。

炊きたてのご飯の香りの微妙な違い、梅干しの味、自分が吸っている空気、雨の日の気圧の変化などなど、あぁこの部屋にずっと暮らしいるけれど、同じものを食べて同じ町にいるけど、私はまだまだ知らないことがあるのだな、気づいていなかった差異があるのだな、ということを感じました。
たとえば、このCDを聴く前の私の脳みそでは関知できなかった差異に気づける。同じお米を同じ水加減で、同じ炊飯器で同じように炊いたとしても、脳に何らかの"一回性"のある刺激が加わって加速し始めた後だと、毎回その差異にいやでも気づくようになると。

「タッドさんのCDでご飯の味が変わります!」とか言い出したら、確かに宗教的というか、頭おかしいんじゃないの?と言われるでしょうが、これも人の心と、脳の中にある心理でしょう。要するに、見ようとしていないものは何度見たとしても見えない、ということです。従来のオーディオとこのCD+SD05の音について正確に伝えるのは、難しいなということです。

たとえば、“オーディオ”と一言で書いたら、どのオーディオ?となりますよね。上で書いているように『従来のオーディオ』としているのも定義が曖昧ですね。こういう場合、種々の解釈の余地をなくすために、今まで誰も使っていない“手垢のついていない”言葉を使うことが望ましいので、石田さんの言葉を借りて『パワーDACオーディオ』としましょうか。ソフトにしても、タッド氏のステレオ録音CDとそれ以外のものと整理してもいいかもしれません。

でも、この場合でも、オーディオにも、いろいろあるよね。ということを認識できる人相手ならば、この二つの定義を伝え、実際に音を体感してもらうことで理解してもらうことが可能だとは思いますが、最初から、絶対に箱は一つなのだ!俺は絶対にこのシステムの中から出ないぞ!と居座ってがんばっちゃっている人、天動説論者みたいな人は、「それでも地球は回っているんだよ。」といくら石田さんが繰り返して説いたところで、種々の概念の存在自体を認識することができないわけですから、結局、その人には一生わからないものがあること自体が、わからない。

ソクラテスの言葉を借りるならば【無知の知】がない、という状況なのだろうな、と思いました。
ただ虹の色を7色という民族もいるし、いいや5色だ、え?色?なにその単語?という民族もいます。しかし、その区分する数と、その人たちが幸せであるかどうかは、比例関係にあるとは、必ずしも言えないと思います。でも、7色の虹の生き方のほうが、人生の密度?みたいなものは間違いなく濃くなるとは思いますが…。
by SD05club | 2008-02-11 21:15 | Sound Cafe

CDの感想

実は今回のCDについては録音の良さの前評判をを聞くにつけ、個人的にはあまり楽しみではありませんでした。というのもお察しの通り我が家のチョー古い構成の装置では最新録音、特にオーデイオリファレンスになるような録音のCDはあまり楽しく聞くことが出来ないからです。どうだ良い音だろうという録音した人の意図が再現できていない感じで、もどかしく聞こえてしまい気持ち良くないのです。

というわけであまり期待しないで今回のCDを聞いてみたのですが、これは実に気持ちが良い。というのはこのCD、音のレンジが広い、クリアーであるということより空間があるのです。演奏会場の空気を音と一緒に運んできたというのか、確かにクリアーですが、全体としては音と一緒に空気がふわっととんでくるのです。もう一つ感じるのがそれぞれの楽器の存在感です。それはまさにその場所で吹かれているように聞こえます。生の演奏だと強烈なホーンの大音量とエネルギーに圧倒されてしまうのですが、CDだとベースやピアノ、ドラムなど一層とはっきりと聞こえるためか、生とは別の曲の楽しみかたも出来るようです。

この二つの特徴はブルーノートのモノラル盤のように音楽とエネルギーが塊となってダイレクトにぶつかってくるという雰囲気と違うので、従来のJAZZファンは違和感を感じてしまうところかも知れません。私としてはこういう音でウイーンフィルかなんかの最新録音を聞いてみたいものです!!というわけで予想に反して私の古い装置でもなかなか快適な音楽を鳴らしてくれたCDでした。
SEIBO
by SD05CLUB | 2008-02-06 03:20 | Sound Cafe

こんなCD聴いた事無い!

大体、昨今の音楽の録音と言うのはマルチトラックに個別に楽器の音を録音して、パンポットで左右に音を配置すると言う、およそ本来のステレオ感とはほど遠いマルチ・モノ録音が多いため、ジャズでもドラムやピアノがスピーカーの左右に馬鹿でかく広がり、ピアノは右手が右のスピーカーから、左手が左のスピーカーから聴こえて来たり、ウッド・ベースが馬鹿でかい音像で収録されていたりで、いくら演奏が良くても聴く気が萎えるような物ばかり、というのが僕の私感な訳ですが、ここにそれを覆すような、おそらくこんな録音をしたCDは未だかつて無かったのではないか? というようなCDを手に入れました。
b0098901_0191235.jpg

923(クニゾー)さんことトランぺッターの木幡光邦さん率いる923BB(ビッグバンド)による、ライブレコードがそれです。これまたおそらくかなりの変人(失礼!)であろうと思われるTodd Garfinkleさんという録音エンジニアが、何と無謀にもビッグバンドをワンポイントステレオマイクでその演奏を一発録りして、会場の空気感ごとCDに閉じ込めると言う快挙をしてくれました。冒頭に述べた理由により、普段はまったく最近のジャズのCDを聴かない僕ですが、こんな録音なら本当に音楽に浸れます。まるで昔のレコードを聴いているよう! というのは褒め言葉です。ちゃんと会場の座席に座っていて聴こえるように各楽器が聴こえます。そこにはオバケドラムもオバケピアノも、はたまたゴムひもが伸びたようなベース音も無く、小さな音は小さく、大きな音は大きく収録されています。本当にまともでまっとうな楽器の音がします。こんな録音ならCD大歓迎です。(Y)
by SD05CLUB | 2008-02-04 00:17 | Sound Cafe