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ファンクラブ開設にあたって

SD05の早くからのお客様のKさん達が幹事になられてSound Design Fan Club を開設されました。このコーナーに対する期待と想いを書いてみました。
 
『自分の知らないことを知っている人が先生』 私の好きな言葉です。
技術屋としての人生40年を支えた言葉でもあります。
世の中には年齢や経験、分野を超えて達人が大勢いらっしゃるようです。
『知らなかったのは自分だけ』が結構多いのかもしれません。
 
私は長年オーディオ機器の作り手として、大手メーカーで開発や設計に携わってきました。
これまでは開発、設計、そして新製品を発売し、また次の開発に進むということの繰り返しでした。世の中に送り出した製品が、どのような方にどのように使われているのかということ。
そしてユーザーの皆さんが、どのように音楽を楽しんでいるのかということを知ることが少なかったのです。
自分としては出来る限り試聴会や説明会などに出向いて、オーディオを語ってきたつもりでした。しかし、それではまったく不十分だったようです。
 
極小ではありますが自分のブランドを立ち上げた現在は、これまでになかった貴重な経験をさせていただいております。
その一つとして、オーディオ機器の使い手の声が聴こえてきたことが挙げられます。
そしてSD05のお客様を通じて、各人各様の使い方楽しみ方があることを知り、感心しきりの最近です。使いこなしに当たって、作り手としては考えてもいなかったようなことに出会うこともしばしばです。開発・設計者としては大変興味深く、大きな刺激を受けています。
 
 『SD05を使うとオーディオ的にやることがなくなりそうだ』とおっしゃる方もいらっしゃいますが、デジタルオーディオは始まったばかりだとも言えます。まだまだ判らないことも多く、やることもたくさんあります。サウンドデザインは、微力ながらこれからも作り手としてオーディオ音楽を考えてまいります。そのためにも使い手としての皆様の経験や考えをお聞かせ頂ければ、これ以上のことはありません。
 
このコーナーが、SD05をお使いの方々のオーディオ音楽の楽しみの幅を広げ、さらなる充実への手がかりとなるよう期待しております。そして日頃からオーディオに熱心に取り組んでおられる多くのオーディオ音楽ファンの方々へ、最良のメッセージとなることでしょう。開発設計を行う一技術者として、そしてオーディオをこよなく愛する一人の音楽ファンとして、今後を楽しみにしております。


有限会社 サウンドデザイン
代表  石田 正臣
by SD05club | 2006-07-18 20:43 | 石田さんから

SD05の置き場所

SD05をどこへ置くかについては石田さんのブログでも説明されていますが、どうやら、聴いている人のなるべく傍に置くのが、ベターなようです。聴いている人と、同じ振動モードで、CDプレーヤーもSD05も鳴っている!どうやらこれが、SD05を聴く時のコツの様に思いました。
通常は、ほとんどの方が、SPの間に、アンプ類を置かれています。三点セットのように置くのが、常識になっていますね。というより、ほかの置き方をすると場所を取るというのも理由です。

オーディオをされている方は、ワンマンな方も居られますが、狭い移住空間では、どうしてもリヴィングルームすなわち居間に置かざるを得ません。奥さんの見た目を、最優先順位に上げられている愛妻家?も多数居られます。真相は恐妻家なのかもしれませんが、そのような事は恐ろしくて言えませんね。すると、通常は邪魔にならぬところへ置く、すなわち左右のSP間の中央が最も治まりやすいのです。

しかし、そこは、左右のSPの狭間です。音が押し寄せてくる場所です。左右の音が常に押し寄せています。どうしても音の直接の振動を受ける場所ですね。SD05は軽量なので、演奏中でも移動する事もできます。そして、手前に持ってこられたとき、音の抜けが格段に良くなるのが解ります。DIY/044
by SD05club | 2006-07-08 23:29 | Sound Cafe

B&W シグネチャー800を鳴らす - 3

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後日、Kさんが、石田さんに改良していただいた、MS1を持ってきてくれました。その驚きもSD05と同じでした。音の過不足無く、音楽が鳴り始めるのです。早速、MS1をオーディオ店に探していただき、石田さんおところへ送りました。従来からの改良ではなく、もっと大きな水晶クロックに換装されたMS1が届きました。
いま、このメールを読み返したときに、自分の長い間のオーディオ遍歴もようやく終わりを迎えた事を、実感しています。以前は、音楽を聴きながらもどこか不安で、ステレオ雑誌を読んでいました。いま、そういう束縛から解き放たれて、満ち足りたゆっくりした時間が流れ始めたのを感じています。安心して音楽を聴ける装置にしてくださった、石田さんに感謝を申し上げたいと思います。そして、その折、石田さんにお送りした、メールでこの長い報告書を終わりたいと存じます。ありがとうございました。by M.A/017


石田様

今日、10:30頃に、無事CDP−MS1が届きました。
先日から楽しみにしていたので、すぐに床の上に置いたままで、クリュイタンス、パリ管のアルルの女、カルメンを聞きました。
音が出た瞬間に SD05の延長上の音であることが分かりました。
1曲聴いたら、ラックにセットするつもりでしたが、もう止まりませんでした。次から次へ、CDを聴き続けました。

そこには部屋の大きさは無く、コンサートホールの S席 に居るような、そんな感じだったのです。1990年、サントリーホール、スヴェトラ−ノフ、ソビエト国立交のチャイコフスキーの4番の終楽章は、まさにホールの空気感がそのまま伝わってくるようでした。

これから、音楽が自宅で楽しめる様になりました、そしていつも世界中のコンサートホールの S席 でです、、、、。これも、石田さんや紹介していただいたKさんのお陰だと感謝しています。
本当に有難うございました。

CDP−MS1 をティアックのP-0sに切り替えてみました。
ステレオの音がしました。
もう次元が違うので戻ることは出来ません。

いったいこの高価なP-0sは何だったのでしょうか?
レビンソンのDAコンバーター30.6L、ティアックのクロックジェネレーターG−0s、
ジェフローランドのコヒーレンス、そしてモデル9
今まで、どれだけの時間と、費用を費やしたでしょうか?

でもこの過程があって、今があるのでしょうね!

音楽やオーディオの好きな人たちが私のように遠回りをしないで、
SD05、CDP−MS1に、早く会えると良いですね!

ぜひこれからも、たくさんの音楽愛好家のために、頑張ってください、有難うございました。
先ずは感想とお礼まで
by SD05club | 2006-07-07 16:27 | 私のSD05

B&W シグネチャー800を鳴らす - 2

最初は、小型の2ウェイからスタートした、新装置は、部屋を新築してからは、段々大型に移行して、同時に進行していった、アンプのジェフローランド化とともに、SPも大型になっていきました。当初、B&Wの801を導入したのですが、運悪く、不具合が発生して、結果として、800シグネチュアーになりました。その時点の、ラインアップは
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CDトランスポート : TEAC P-0s , 外部クロック:TEAC G-0,
DAコンバーター :Mark Levinson : 30.6
プリアンプ   : Jeff Roland Coherence II + Cadence Phono
メインアンプ  : Jeff Roland Model 9 Mono
スピーカー   : B&W Signature 800
AC.SPケーブル : PAD Dominus

これが、SD05に出会う直前のラインアップです。ラインアップだけご覧になられて、お金持ちだと錯覚しないでください。ほかに趣味の無い、酒もタバコもゴルフも何もしないサラリーマンが、こつこつと10年間掛けて築いてきたものです。みな定評のある信頼ができるものになりました。

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しかし、ある日、また彼が、小さなアンプを携えてきたのです。そして、悪魔のような事を、言ったのです。「Aさん、二度ある事は、三度あるけど、これで最後かもしれないと」思えば、彼の出現で、とんでもない方向に行かされてきたのですが、その方向は、間違いなかったのです。そして、今回がもっとも驚かされました。
私のシグネチャー800は、前の801と違い、低音のスピードが違います。そのため、駆動するアンプやケーブルが合わないと、高音がキツくなったり、また出なくなったり、かなり使いこなしが難しいSPと言えます。一時は村田のスーパーツィターもならした事もありました。また中音のケブラー製のコーンも中央のデフューザーの材質を木製に換えたり、苦労して使っていました。当然ケーブルもバイワイアーの最高峰を要求されます。ステレオサウンド誌の標準SPとして、アンプのテスト時の指標となるほどです。
それが、SD05を繋げた瞬間から、驚きました。あんなに苦労していた使いこないしが必要なく楽々と深い低音が出てきます。音場が広がり、深々と鳴り始めたのです。それは低音がどうの、中音がどうの、というようなレベルではなく、音楽が流れ始めたという表現があたっているでしょうか?持参した彼も、予想以上の展開に驚いている様子。それよりも何よりも、私自身の驚きは、言葉に表せません。最初はオーディオ的に面白いCDを選んでいたのですが、途中からは、何を掛けても、どのような分野を聴いても、音ではなく音楽が流れ始めました。
最後に、ショルティのワーグナーのワルキューレの最後の部分を掛け始めましたら、途中で上げられなくなり、最後まで聴き通しました。金管の咆哮、コントラバスのうごめき、ホールの奥の方から聞こえてくるヴォータンの嘆き、今までに聴いた事の無い経験でした。シグネチャー800が初めて鳴り始めたのかもしれません。私の驚きは、ようやくモデル9のモノブロックを超える事ができたという時代の波と、それがこの小さなアンプからもたらされている、その二重の驚きでした。私は、無条件でSD05を購入したのです。M.A/017
by SD05club | 2006-07-06 15:45 | 私のSD05

B&W シグネチャー800を鳴らす - 1

神奈川のM.A/017です。幹事のKさんから、SD05とB&Wの事について、詳しく投稿する様に、ご依頼がございました。日頃、書きなれていないので、どこまでお伝えする事ができるかは、心持たないのですが、SD05と石田さんに改造していただいた、MS1の鳴らす音があまりにも素晴らしいので、皆様に報告する義務も感じましたので、ご報告いたします。

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オーディオは、私の中では、唯一と言っても良い趣味です。先ほど無事に定年を迎えましたが、仕事の無くなった現在、本当に良いタイミングで、石田さんのアンプに巡り会う事ができたのは、僥倖であると思います。今までの、遥かな歩みを思うと感慨に耐えません。
電気技術士でもある、自分の中で、音楽を聴く手段としてオーディオに興味を持ったのは、学生時代からです。ご多分に漏れず、いろいろなアンプやスピーカーの遍歴を経て、ゴトーユニットの行き着いたのは、もう、30年前の事でしょうか。現在の大和近くに居を構えたところ、オーディオの先輩の紹介で、近くにお住まいの、ホーン型SPの名人、後藤ユニットの後藤さんと知り合う事ができました。当時のオーディオ界をリードされていた、高城先生の影響もあったのかもしれません。後年、高城先生のお家にも、何度か足を運び、奥様の声楽との素晴らしい演奏のCDも頂戴する事ができました。
ご存知でしょうが、オールホーン型の後藤ユニットは、ほぼ、2オクターブの音域を4〜5ウェイのホーン型のSPで繋いでいきます。歪みの本当に少ない音は、そのホーン型本来のダイナミックレンジの大きさに加えて、リアリティは他の追従を許さないものでした。
しかし、実際にそのユニットを構成するのに、一番の苦労は、なんと言っても、ホーンの大きさです。中低音のユニットの長さは1メートル半にも及びます。低音を受け持つ、38センチダブルウーハー、中低音ホーン、中音ホーン、高音ホーン、超高音ホーンの5ウェイを渦巻き状に配置して試聴位置の一点に合わせるのは、至難な技でした。幸いSPの効率は高いため、アンプは、20wもあれば充分で、SONYのスィチング電源を使った初めてのアンプTA-88を中音以上に4台鳴らしていたのです。低音は、マッキンの2500で、ダブルウーハーを駆動して居ました。今思うと、楽しくも、苦しい日々でした。オーディオという、高山に挑む喜びもあったのですが、狭いリヴィングルームを占領してのオーディオは、家族に相当の犠牲を強いて居ました。
その、二十年にも及ぶ、ホーン型のユニットを辞める切っ掛けも、本稿を依頼してきた、Kさんでした。
ある日、デンマーク製の小型SPを持参した彼は、後藤ユニッットの鎮座する、部屋の中程に配置して、特別にチューンしたCD−34を聴かせてくれたのです。今まで、帯域の拡大こそがオーディオだと思って、進んできた自分に、大きな石を池の中に放り込まれたのです。
彼いわく、ステレオは、左右ばかりではなく、音楽の深みと、高さの三次元を表現できる、道具だと、狭い部屋におおきなSPを持ち込んでも、演奏会場の一部を切り取って聴いているだけだと。演奏会場に鳴り響く残響もすべて再現しなければと言って、聴かせてくれたのです。
これには、参りました。二次元の音が3次元に広がったのですから。しかし、二十年以上脇目もふらずに邁進してきた自分の歴史に、大きな壁を見せつけられた思いでした。
さんざん迷ったあげく、自分のやりたい事は、SPいじりではなく、音楽を再現したのだと気がつき、決心しました。壁に穴をあけていた中音ホーンが無くなった部屋は、すっかり大きくなり、家族には喜ばれました。M.A/017
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by SD05club | 2006-07-05 18:25 | 私のSD05