<   2008年 06月 ( 1 )   > この月の画像一覧

邪魔!?な低音

一昨日のファンクラブにPSDの大山さんからT4に関するかなり詳しい内容が掲載されました。この中で低音についての記述が多く書かれているので興味をもたれた方も多いと思います。オーディオを趣味としているものにとって低音の再生は大きな目標でもありまた難問でもあります。日々、低音と格闘している方も多いと思います。

オーナーの集いではリスニングルームの低音についていくつかの質問がありました。ここではいくつかのポイントを紹介します。

ログハウスの床面積は20.6平米で幅3.4m奥行き4.8mです。リスニングポジションの背面壁にはほぼ全面にカーテンが吊ってあります。3人掛けのソファー部の頭が来る辺りのカーテンの裏には吸音板がつるしてあります。2m×0.6m厚さ5センチほどのグラスウールを木枠にはめたもので特別なものではありません。室内の音響調整材はこれだけです。

さて問題の低音ですがログハウスの床は3.5センチ厚の赤松の単版張りです。現在では木が枯れてきて隙間ができるくらいのゆるさです。足で踏みつければドスンと振動します。詳細はホームページの『リスニングルーム建設記』をご覧下さい。
b0098901_204509.jpg

スピーカーから出た低音はこの床を振動させます。この床振動が低音のエネルギーを吸収しているのです。床は振動しないほうが理想的ですがそれではエネルギーの行き場所がありません。エネルギーは何時までも部屋の中に滞留してしまいます。

リスニングルームでは床の振動で吸収されたエネルギーは床下に放出されます。ポイントは床下です。床下には断熱材が貼ってあり、その下は傾斜した地面です。放出されたエネルギーは地面と空間に消えていきます。那須リスニングルームではこのような条件の下にストレスの無い開放的な低音が得られていると考えています。

一般の住宅では低音の処理を考えずに低音を出すと大きな問題を抱えてしまいます。そこで『邪魔な低音なら無い方が良い』と割り切るのが音楽を楽しむポイントではないかと考えたわけです。どの程度の低音かは部屋によって大きく変わるのでなんともいえません。ログハウスの広さで通常なら40Hzは無理でしょう。ホームページの 『特性測定結果』をご覧下さい。この時点では無意識に書いたのでしょうが『邪魔な低音.....』の記述があります。

PSDの大山さんは何度と無く那須を訪れ『邪魔な低音』の意味を理解されていったのではないかと思っています。T4の完成までもう少しです。ご期待下さい。

有限会社 サウンドデザイン
代表    石田正臣
by SD05club | 2008-06-01 06:38 | 石田さんから