大山さんから、詳細の説明が有った待望の「T4/T4Limited」が姿を現しました。那須のファンクラブの集いでプロトタイプが披露されましたが、その後、キャビネットの材質も、シナアピトン合板と言われる最高級の剛性を持つ素材に変わり、内部の構造も再吟味されて素晴らしい結果が出来てきました。
大山さんからその「T4」の製造工程を写した写真が送られてきました。以下の青字は前回の大山さんの説明から引用しました。 T4はH450 W250 D330という比較的小さな2wayスピーカーです。低域は欲張らずスッキリと、中高域は徹底的にクオリティーを高め、音離れを良く音場感豊かに鳴らす。これがT4の開発テーマとなっています。バッフル板は75mm厚のシナアピトン合板から削り出し、Tシリーズ共通のバッフルデザインを与えました。そのバッフルと組み合わされるバックキャビティー部分は、片側105mm厚のシナアピトン合板のブロックからNCルーターを用いて削り出すという、非常に凝った贅沢な加工法を採用しております。 これが原材料のシナアピトン合板を重ね、角を落とした状態です。一つ分のブロックを取り出してみるとこのような塊になります。 ユニット構成は、3インチ(75mm!)ボイスコイルを持つ130mm口径のウーファーと25mmソフトドームツイーターを組み合わせています。スキャンスピーク社に特注でオーダーしたツイーターはD2905/9700というツイーターをベースに、ボイスコイルや各種パラメーターを変更してもらった物です。また、能率を合わせるアッティネーターの通常の形式では直列に抵抗が入り音に悪影響を及ぼしています。今回は特注トランスを使用して、能率を合わせインピーダンスの制御も同時に行っています。トランス一次側に使用している抵抗やコンデンサーも最高級グレードの物を採用しています。 加えて、塗装面も「T2」で培った高度な塗装技術で念入りに一品ごと塗装職人が手仕上げで仕上げています。シナアピトンの特徴有る断面を見せるクリアータイプの仕上げや、「T2」グレードの最高級銘木のツキイタ仕様もオプションで用意しています。 肝心な音ですが、こればかりは実際に聴いていただくしか有りません。東京近郊のファンクラブ会員の方々に聴いていただいたところ、全員がとてもこのサイズのSPが鳴っているとは思えないとの感想をいただきました。特にその壮大で深い低音の再現性に皆驚かれています。倍音成分の再現性に優れ、どんな音にもびくともしない強固なキャビネットから出る音は、スピーカーの存在をまったく意識させず、リニアフィールド置いてもその後方に広大な広がりを見せていきます。床に直置きしても、多少の仰角をつければ音は天井まで伸びていきます。その高さ、その奥行きはいままで聴いたことの無い驚きでした。 何も仕上げていないすっぴんのプロトタイプを聴かれて、試聴していただいたファンクラブ会員の半数は即座に予約されたぐらいです。 そして、SD05本体のマスタークロックバージョンアップの効果と相まって素晴らしい組み合わせになりました。今回のバージョンアップはSD05が出現して3年目の大きな前進です。石田さんは当初やりたかったことがようやく出来たと仰いました。HD-1の出現が有ったから実現したとも言えます。CD規格が出来て30年掛かってようやく16ビット44.1KHzの本当の音を聴けたように思えます。何でもそうですが、その時代が終わる頃にようやく技術の熟成が深まるようです。私達には今までに発売された膨大なCDが現実にあります。それを今一度聞き返す最大の喜びが訪れたようです。 「T4・リミテッド」は当初からSD05のオーナーへの20セット限定になります。このリミテッドバージョンのお申込は、PSD社・大山さんに直接お申し込み下さい。受注生産ですので、価格は仕上げの仕様や部品によっても異なるそうです。詳しくは大山さんにご相談下さい。どうせ限定なら思い切って高価な仕様に凝っても、面積的にはそれほど掛からないのが救い!?です。 そして、石田さんが当初から願っていた「T4」は今月末には登場します。「T4・リミテッド」で培われた技術を投入して作り込んでいます。リミッテッドバージョンの理由になった13センチのウーハーに変わり同じロングストロークタイプでボイスコイルも76mm径のユニットを投入します。ツイーターは同じです。エンクロージャーの材質、形状やNC旋盤による高度な制作方法も同じです。違いは仕上げとネットワークですが、ネットワークは、オプションで選べるようです。 こちらは8月2日(土)に発表会が行われます。詳細は追ってお知らせいたします。お楽しみに!
by SD05club
| 2008-07-07 18:10
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