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6/29の感想です。

SEIBOです。

計6時間以上の長丁場関係者の皆さんお疲れさまでした。石田さん初め皆さん大変なエネルギーですね。いつも感心します。以下レポートです。

SD−05とPSDのSPを聞いて驚くのは、その響きと雰囲気が再生音としては限りなくコンサートホールに近いということです。それはなぜなのだろうと理由を考えてみると、直感的に感じるのは音色ではなく空間の再現が見事だということのようです。
特にオーケストラではそれぞれの楽器の音がまったく混濁することなく空間に広がって行く様子は他の装置ではなかなか感じることの出来ない独特のものです。深く低く、それでいて軽やかに出る低音もあいかわらずこのコンビで感じる特徴でしょう。テインパニーのきつい一発も一瞬でピタっと止まるのはあいかわらずこ気味の良い体験でした。
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今回の新しいCDPで特徴的だったのは滑らかさと軽やかさだったと思います。特にカウントベイシー楽団のトロンボーンなどの中域が滑らかに感じられたこと、またオーケストラのバイオリンが軽やかに感じました。55SEと比較すると輪郭のはっきりしたエネルギー感のある55、軽やかで美しいが多少脆弱なところのある1200といったところでしょうか?

しかしこの1200は実質価格7万円程度です。やるじゃないか1200!ん10万もするCDPの立場はどうなるのか?そんな心配までしてしまいそうです。ただし、これは1200をトランスポートとしてSD−05と繋いだケースの話単体の1200がどんな音が出るのか、古いCDPを使っている私はふとためしてみたくなったのでしたが、たぶんまったく違った結果になると推測しています。

面白かったのは石田さん持参の女性のアカペラのCD、古い教会で歌っているかのような深い響きと高い天井まで抜けて行くような透明感のある高域が印象的なとても美しい録音でした。これを聞いてレンジが狭いなんて感じる人はいませんよねという石田さんの説明に一同うなずいていました。ところがこのCD実は16キロヘルツしか入っていないそうなのです。そうすると100kヘルツまで再現できるというスピーカーや20キロヘルツ以上が入っているというSACDの立場はどうなるのか、再び私は心配をしてしまうのでした。

さらに追い討ちをかけるようにカウントベイシーのCDがかかりました。素晴らしく迫力のある演奏でした。この録音は何年頃だと思いますか?との質問に出た答えは、60年代、確かに60年代のバンゲルダーを彷彿させるような?エネルギー感のある録音でしたが、答えはブー!!、なんと80年のフルデジタル録音だそうで、さすがベイシーさんこのあたりも随分と積極的だったそうです。したがってレンジ大変広く録音されているそうです。またお話によればこのCDは装置によってはものすごくダンゴ状態でナローレンジに聞こえるそうなのです。まったく世の中分からないものです。もしもここに教訓が存在するとすれば録音に勝る装置は無い?

一方これと全く逆で優れた録音をきちんと再生できる装置はきわめて稀な存在である。ということなのでしょうか?

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SAKAIさん、いつもご感想をありがとうございます。今回はレコードを掛ける時間がすくなるほど、色々な解説が飛び出しました。大変蘊蓄のあるお話しで、むしろプロの方に大きなヒントを差し上げたように感じます。是非、新しい時代のオーディオ機器を皆さんで盛り上げられればと願っています。
by SD05club | 2007-07-05 22:42 | Sound Cafe
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