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それぞれのオーディオ

オープン以来、多くのお客様がリスニングルームにおいでになりました。すでにSD05をお使いの方も含め、リスニングルームでお聴き頂いた感想は人様々です。

持参されたCDを聴いて、一様に音場感が違うことに驚き、次ぎにいつも聴いておられる音に比べ、色づけが少ないと感じるようです。そして、求める音色については皆さん好みが異なります。共通しているのは、吸音材などで音響処理をしていないログハウスにもかかわらず、余分な音が付加されず自然に展開する音楽に驚かれることです。

これはフィードバック(NFB)を使わないDAC形式のSD05の特徴によるものであることは言うまでもありません。またデジタル出力専用に改造したCDプレイヤーの埋もれない情報量の多さにも驚かれます。

SD05は技術的には『何も足さない、何も引かない』が基本になっています。オーディオアクセサリーなどを使っていない那須リスニングルームの音は、サウンドデザインが目指しているオーディオ音楽の一つの結論だと考えています。その意味では、業務用の機器の音質にも似通っているのかも知れません。その意味に置いて、ホームオーディオとしては、別の課題があることも感じています。

ここ1月の間に那須のリスニングルームには6名のお客様がおいでになりましたが、そのなかで考えさせられる感想を寄せられたお客様がおられます。その方は、長年オーディオを追求されてお出ででかなりの機材をお使いの本格オーディオの方です。

その方のご感想は、いろいろな方向性を考えさせられる切っ掛けとなりました。目をつむって試聴するとしているとT3ではオーケストラがそこに現れる、余りのリアリティの見事さに驚くのですが、一緒に聴いたスターリングでは、音が出てこないことにより、逆に様々なイメージが湧いてきたといっておりました。

CDというメディアの高い位置での限界も感じたそうです。しかし、限界を理解して楽しむには、それぞれの人間にふさわしい方法がありそうです。今回は大変有意義な試聴になり音楽と自分のあり方について、オーディオシステムを介して考える、いい機会になられたと仰っておられました。そのご感想がお帰りになられて、私自身で考える切っ掛けとなりました。

レコードで音楽を楽しむためには『何も足さない、何も引かない』ではなく、何かを引いたり足したりすることが必要と感じています。これまでのオーディオ機器をたくさん使ったシステムでは、色々なものが足された結果、各人が好む音色になっているのでしょう。そして足されれば足されるほど自然なサウンドステージは失われていると考えられます。SD05でしっかりしたサウンドステージが構築できたら、少しだけ何かを足してみたり、引いてみるのも良いのではないでしょうか。

『弦楽亭』でのレコードコンサートではホールの響きの良さでなにも足さなくてもお客様には満足頂いております。人の心に直接訴える何かが、大事なヒントがすぐそこまで来ている予感があります。

那須はこれから本格的な冬支度です。この冬は、その点を考える三年ぶりの冬ごもりになりそうです。
お時間がありましたら那須まで脚を伸ばしてください。お待ちしております。

有限会社 サウンドデザイン
代表    石田正臣


事務所 〒262-0025千葉県千葉市花見川区花園5-13-2
リスニングルーム 栃木県那須郡那須町高久丙1147-577
FAX 043-273-4067 携帯 080-3080-7763
by SD05club | 2007-11-14 22:24 | 石田さんから
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