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懇親会に出席して

ファンクラブ 幹事様
 
先日の懇親会の企画、運営、大変お疲れ様でした。

今年は年頭から、HD1の改造に始まり、T4の誕生、SD05のバージョンアップと、そのすべての完成度の高さに驚かされっぱなしの一年でしたので、ちょっと早い忘年会気分で懇親会に向かいました。

私が会場に着いたのは、間もなく2部が始まろうとする直前で、T4スタンダードが特性スタンドの上で鳴っていました。

会場がとてもライブで(残響が2秒だそうです)、さぞかしねぼけた音で鳴っているのだろうと思いながら着席をしたところ、この2本から音が出てますよという鳴り方をしていました。。

わたしが以前、幹事さん宅で聴いたT4は、まるでスピーカーの存在感がなくなり、広報に広大なステージが広がる鳴り方でしたので、T4がスタンダードだからなのか、スタンド置きのせいなのか、やはり部屋のせいなのかという疑問を残しつつ、第2会場である、スタジオに向かいました。

そこは、デッドな部屋で、今度はコンパクトなまとまりのある音で鳴っていました。様々なジャンルの曲を聴いていくうちに、音場が自然なものから、定位がバラバラなものと、CDの質が、まるで測定器のごとくわかる部屋でした。
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第1会場に戻るつかの間、どちらも極端な鳴り方をする「部屋」だなあと思いながら懇親会会場に戻ったところ、

あれっ!先ほどとは異なり、スピーカーが消えたような鳴り方に変わっています。レコードコンサート用に幹事さんがセッティングを変更したとのことでした。

また、T4や、今回お目見えしたコンソールの材質や、構造についての説明を聞き、材料や組み立て方について、「硬さと柔らかさ」が両立した物であり、、またその重要性を知りました。そういえば、SD05も天板だけは、ポンポンと泣きがある構造だしなー、なんて思出しました。

今回の懇親会を通じて感じたのは「自然」という意味です。でも、オーディオでやっていることは、結構「不自然」なものが多いのです。

例えば遮音や吸音に配慮した専用ルームでは、会話の声も不自然にきこえますし、オーディオ用のラックやコードなども、普通の部屋で使用するには不自然な造形や見た目の物が多いのではないでしょうか?

つまり、快適な居住空間で、自然と部屋にとけこむようなオーディオであってこそ、音楽を楽しく聴くための重要な条件だと感じたのです。

と考えていくうちに、石田さんが以前からおっしゃっていた「リビングオーディオ」ということと、T4のコンセプトである「邪魔な低音はいらない」というキーワードがようやくリンクしました。

これは、普通の居住空間でも、きちんとセッティングを行えば、自然な音楽再生が可能であり、それには部屋を共振させて不自然な響きが出てしまうような低音はいらないのだということでしょう。その上、小音量でも素晴らしい再現性があるのですから、家人や近隣に気遣いなく音楽が楽しめるのですね。
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私の089も我が家に来てからもうすぐ2年になりますが、部屋のドアを開けっ放しにして音楽を聴くことが増えました。今後もサウンドデザインを中心に、より身近に音楽を楽しめるオーディオをもっと広めていってほしいと思っています。

石田さんが、「もうSD05でやることはやった」とおっしゃっていましたが、まだまだトライしていって欲しいと思います。そう、もっと多くの人に「リビングオーディオ」のすばらしさを知ってほしいからです。

今後も皆様方のご活躍を期待しております。

TI/089



   
by SD05club | 2008-09-23 16:43 | Sound Cafe
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